年に1度も20回となり
気が付けば
10も越してしまったこの身体
覚えていた者が
出掛けられる立場ならばで良いのだろう
年に1度 訪れる
山の古寺
車を置き
長い階段を登り切ると
山の風景となる
特に
この時期は
新緑の葉がチラチラとし
綺麗な緑が揺れて
囀り始めた小鳥たちが
今まだ
綺麗に鳴けずにいる
そんな山の春は心地良くて…
今年は都合で
2日ほど早いけれど
晴れて良かった
それでも人影なき墓所
現世にいるのは僕だけで
なんだか
時間というものの切なさを
ひとり感じながら
告げたい言葉は多々あれど
そんなことは
とうに伝わっていると思う
振り返ることばかりの今日
多くを思い出しても
届かないことばかり
それよりも今を
今を生きねばならないと
分かっちゃいるが
軽くなって来た時間
いつの間にか
立場は変わり
それぞれが
それぞれに
与えられた立場を演じ
仕方なくも
後戻り出来ずにいる
古い仲間たちに出会えば
いつかまた
あの頃のように! などと
口にはするが
戻れない時間を
今まだ
先へと急ぐのは
何故なのだろうか
わずか数年
バイクでご一緒した
ロン毛で
髭で
大きな身体のオヤジさん
たまたま
同じバイクに乗ってただけの
たまたま
同じ時代だっただけの
たまたま
話が合っただけの…
そうそう
昨年
言い忘れた
バイクを降りたこと
すんません と口にしてみたら
知ってるよ って
聞こえた気がした
来年は
あの頃の仲間たちをも
誘ってみようと思いながら…





