修二会の日に
二月堂から持ち帰る
お松明の燃えかす

正しくは
杉葉の燃え差しと言われ
その年に強いご利益をもたらす


お松明


毎度
それを拾い ジプロックへと包み
持ち帰り いくつかに分け
実家や知人へとお配りしている



今年は
お松明の晩に立ち会えず
わずかに残るそれを
拾い集めて来た

それを
準備しておいた桐の箱に分け納め
今 ぱふの祭壇に置いた

近くまた
実家へと届け
仏壇に備えようと思っている

修二会


お水取り


もちろん
本当の効果は分からないけれど
僕の中では
信頼出来る数少ないひとつとなった

1300年も
途絶えることなく続く業は
やはりこの国の最高峰で

また
そこへと導かれた運命は
不思議かな
僕の存在の役目のひとつかと
なんとなく思い始めた

本家の長男
実家の仏壇には
100を越える位牌が収まっている

その多くの先祖たちから
選ばれたとまで思う今

多くのことに後押しされ
航空会社に勤める娘ですらもまた
決まっていたことかと
そこへの道標かと までも…







10年ほど前
真夜中に

二月堂の裏手の茶屋で休んでいると
入って来た年配の方
わずかに質問などすると

なるほど
ならば
二月堂の中へどうぞとお誘い頂き

目の前で観た
強烈な業

暗闇の中
線香と
油とが燃える すすけた匂い

そして
永遠に続いている
練行衆たちの祈りの 南無観世音


今にも
長い歴史の中

関わった多く霊が集まり
過去からの積み重ねの集大成だと

力 添えるかのような

一蓮托生

どんなことがあっても
やり遂げねばならない気力

言葉を掛けてはならず
掛けずとも伝わっている


日本人として生まれたならば
やはり
観て頂きたいこの上ない業

春まだ来 3月

あの晩は雪だった
あの晩は雨だった
あの晩は嵐だった

来年のその晩は
晴れることを願って…