一昨晩のライブで
夕子さんから
今年の夏物語は? なんて問われて
本当は
孫が増えて
ひと時 我が家に戻った娘たち
上の孫とぱふとが
楽しく水遊びする姿が浮かんで…
でも
それではなく
ジョンの話題へと
咄嗟に切り替えたのは
今まだ葛藤する気持ちの中
言葉は出て来ないと思ったから…
今頃
ヨーコの別荘の場所がわかり
ならばと
万平ホテルから歩いてみた夏
そう
日中は別荘で過ごし
夜は万平ホテルでだったらしく
便利さか
セキュリティか
多くを思いながら
同じ道を歩いてみた
18の夏
仲間たちと出掛けた軽井沢で
ぶらり差し掛かった旧軽銀座で
見掛けたジョン家族たち
多くのファンに囲まれて
ショーンを自転車の前の籠に乗せ
歩いて来た姿は
本当に軽井沢にいるんだ? って
嬉しくなった
また会えるかなあ? なんて
思っていたけれど
翌年 ジョンは撃たれ
もう会えなくなってしまった
その後
足跡を追い
見晴台や
離山房や
万平ホテルへと出掛けたけれど
もう居ない
過ぎたことと
遠ざかっていた
更には
心が疲れると
すぐに出掛けた
スーパーアリーナの
ジョンのミュージアムも閉じて
久しい今日
それが
この夏
黒姫からの帰り道
久々に立ち寄ってみた離山房で
大阪のオバちゃんなる方と
意気投合し
なるほど
ジョンはまだここにいて
その姿を追うファンたちは
世界中から訪れていることに気付き
ならば僕も
あの頃のようにと
またその足跡を辿ってみた夏
銀座 歌舞伎座の裏手の
樹の花もまたそのひとつで
残念なことに
ひとりで出掛ける僕には
ジョンとヨーコの席は
今まだ与えられず
いつもカウンター席に案内される
万平ホテルも然り
なかなか218号室には泊まれず
リクエストしても難しいらしい
ホテルの奥の資料室には
今まだジョンのピアノが置いてあり
そっと鍵盤を叩いてみる
すでに調音はズレて
また鍵盤は剥がれ
その古いヤマハは
これからも知る人だけのものとなる
旧軽から旧中山道を
峠へと登り切ると
見晴台となり
真ん中が県境の
熊野神社が旅人を今も
見守っている
そこにもまた
ジョンの足跡は多々残り
同じ場所で
同じポーズで
自らを写真に収めてもみるが
40数年の歳月は
周りの風景をも変えてしまった中で
その位置を宝探しのように
探り当てる
そこはまた
浪士組の善次郎もまた
近藤 土方 沖田… と歩いた道
そんな影をも重ねながら
1歩1歩を丁寧に歩くと
江戸の風はわずかに吹いて
なんとなく
目の前の風景は変わって見える
そして
勝手に
何かを託されて
今 ここにいるのだと
解釈などして満足する
ただそれだけのことが
それだけのことではなく
見えない何者かに
導かれているのは
やはり確かで
それもまた
遠い過去から
すでに決まっていたかのような
軽井沢という街で
あの日 ジョンに会わせたことも
その後
この男が何かに気づいた時
そこへと誘い出す口実にと
仕組まれていたかのような
5代も前の先祖が
直系の子孫の中で
自分に良く似た物好きな男が
現れた時に
その男が
その価値が分かる齢に達した時に
そのスイッチが入るように
全てDNAに
仕掛けられていたかのような
そんな
大袈裟なことまで
勝手に想像などしながら
すべて
ひとりで
そう
ひとりだけで来いと
この夏
そんな
夏物語だったわけです
更には
このタイミングで
バイクを降りたこと
酒を辞めたこと
ぱふを連れ去られたことすらもまた
高千穂へと呼び込む為に
仕掛けられたことと思ったならば
まさか
娘が航空会社にいることすらも
すべてが
仕組まれた
仕掛けられた準備で…
すれば
この先々に待つであろう
あれこれは
とんでない場所へのいざない?
なのかもしれないだなんて
今
身震いなどしながら
ふと心よぎるわけです
それはまた
もしかすると
迫る時間への
最終案内なのかも なんて
残りの時間を
おおよそに
数えてもみながら
今
生かさせてる意味までも
大袈裟に
想像などしてみながら
そんなことを
ふと思いながら
熊野へ
伊勢へ
出雲へ… なんて
今また
呼ばれているかのような気配
わからない
わからない
わからない
けれど
何者かが
偶然を装いながら
必然に連れ周しているかのような
すれば
僕はいったい何者なのだ
教えてくれ… ぱふ
まさか
お前も
ここへと導く
そちらからの使いだったのか?…

