本来ならば
早朝に出掛け
誰もいない時間に
お参りする泉岳寺
ところが
今年はそんな気分ではなく
まあ
その内にでもと
先送りした
今頃
多くの屋台は並び
多くの人出となり
線香の煙は大袈裟なほど漂って
講談師たちは
特設の会場で檀家たちへと
熱く
赤穂義士伝を演じている頃
いつの頃からか
もしや
前世は四十七士で
横川勘平ではないか? などと
勝手に思ったのは
生まれながらの
腹のアザ
左太腿のアザ
首の傷
腹の傷
左手小指の傷…
それらは
討ち入りと
切腹とで
すべてが一致する
こんなにもとは
なんて思いながらの墓参でも
残念ながら
何も感じないし
何も起こらない
この春
浪士組の子孫だと分かったことも
そろそろ
何かが変わる前兆かとも思うけれど
ならば
その波に逆らうことなく
呑まれてみようかと
新選組の足跡を
この足で辿り始めてみた
今回の高千穂もまた
降って沸いたようなこと
いずれ
この意味が現れるのだろう
あれから
動悸に襲われてまして
カミさんは
病院へと言うけれど
原因は
もちろん
ぱふ だと分かっていて
このストレスは
しばらく続くのだろう
ぱふ もまた
今世は
たまたま犬だったけれど
前世は
そんな仲間だったのかもしれない
そろそろ
夢にでも現れてくれたならば
話が出来るのに…




