あと何度
桜を見れるかなあ と
呟く年配たちに
少しづつ近づく今日
それは
紅葉もまた同じで
近くの公園も見事に色づき
綺麗に枯れゆく姿は
自らと照らし合わせる部分が
あるのだろう
ただしそれは
皆 同じように枯れるはずはなく
それまでの生き方や
その環境に支配されて
今更
戻ることの出来ない現実に
右往左往する
あの日
酒を辞めてたら
あの日
タバコを辞めてたら
あの日
あの日
あの日… と続く後悔だけが残り
楽しかったことばかり
蘇る
右か左かの選択は
あの日も
今も
続いているけれど
えいっ! って
飛び込んでみたならば
やらぬ後悔よりも
やった後悔の方が
やはり軽くなる
自分を肯定して生きて来たならば
それが正解だったはずで
他人に流されることなく
進めた自分を褒めたら良い
特に
答えを訊かずして諦めた
男女関係は
その後
長いことシコリとなり
ならば
あの日
白黒付けてしまえばと
今頃 後悔する
別れには多くの場面があって
後ろ髪引かれながらでは
シコリは膨らみ
いっそ
喧嘩別れならば
時間と共に消えていく
くっ付き
離れて
また くっ付き… と
そんなことの繰り返しで
時間が過ぎて
妥協と
現実との狭間でもがいた若さ
気が付けば
還暦をも越し
残りの時間をおおよそに数え
さてと
振り返ることが増えて
あの頃の足取りを
わずかに訪ね歩いてみる
風景は
人々は
もちろん変わってしまい
記憶を辿りながらも
消えてしまった多くのこと
そう
ひとり 異邦人となり
確か ここだったはず と
身震いなどして立ち尽くす
昭和は
平成となり
令和なる今
出来ることならば
次の世も見てみたいと
天皇よりも
わずかに若い身体を今
いたわりながら…



