西日暮里で降りて
諏訪台通りの坂道をてくてくと登り
いつぞやか
ちい散歩で
地井さんが手をかざした
公園の表札に同じようにタッチし

志ん生さんが
落語の練習をした神社で一礼

好楽さん家の壁の
落語のポスターを確認し



谷根千の
だんだんの階段を降りて

開発による移転で
閉店となった
たけ平さんと
萬橘さんの寄席を確認し



谷中ぎんざへ入ってすぐの
落語雑貨 多滿留のオジさんへ
ご挨拶などすると
志ん朝 志ん生 馬生の話題で
今日も長話し



よそ見しながら
ぶらり根津へと歩くと
談志師匠のいた
マンションが見えて来る

その1階の煎餅屋
八重垣煎餅に
こんちはー! って立ち寄ると
いつもの大将が
まいど! って微笑んでくれる

目的はいつも
そこの ぬれ煎餅

そして
今日もまた
談志師匠の話題での長話し

そう
他の客の邪魔にならないようにと
わずかなタイミングで
あれこれ話し込む

今日は
これから志の輔師匠の会で
そこでお会いする方々への
お土産にぬれ煎餅を…なんて





こないだ
伯山が来たよ
師匠の娘とダンカンも来たよ
それから誰々も… なんて

楽しそうに話すから
つい 長居してしまう



来月で11年
今年は都合で
談志まつりに行けないと言うと

墓参すればな…
毎月 月命日には
煎餅を持ってくんだよ なんて

言葉は切れなく
笑顔で続くから
これもまた
談志好きの
匂いと周波数とが
一致するのだろう


谷根千から根津への

わずかな散歩道には
素通り出来ない場所ばかり
ありがたい