奈良は

時間の大きな粒が

身体を突き抜けて行く感覚だと

いつぞやか

さださんが表現してくれた


僕が奈良を目指し始めて

長い時が過ぎた


その都度

家族の誰かを誘い

観せておきたい行事をと

心共にして来た


修二会での二月堂は

やはり美しいのだ




さて
そろそろ決めねばならない

そう
奈良だ
東大寺だ
二月堂だ
修二会だ
お水取りだ…



すでに
選ばれし練行衆たちは入堂され
3月1日を待つばかり

そこからの2週間
二月堂は火の粉で彩られる


毎年 通ったそこも
こんな世の中

3年続けて行けず


今年こそは! と思うと
なんと
12日が土曜日

ちょうどお水取りの日と重なり
また 大松明で盛り上がる夜

それはありがたいと
宿まで予約したけれど
なんと今年は
一般公開しないと言う



ならば
まさか忍び込むわけにもいかず
今年もまた 断念か…

いっそ
修二会ではなく
奈良をぶらりでも良いが

それならば
春まだ来3月よりも
桜の頃が良い

特に
今年は寒い冬で
いつぞやかの修二会では
雪降る中での拝観だったから


ただし
時は待ってはくれず
止まることなく刻々と進む

そう
年に1度の行事ならば
来年
それを観れるとは限らない

観れる環境に
自分も周囲も
あるとは確約出来ないのならば

やはり
今 動けるのならば
今 動かねばならない

それを怠ったが為の
多くの後悔をいつも背負って来た

だから
今なのだ
今日なのだ

先送りしてはならないのだ



まさに
いつやるの?
今でしょ! なのだ

さて…




松明の燃えカスを持ち帰り

居間に備える


すると

その年

家内安全

無病息災…  と言われる


だから

皆 急いでそれを掻き集めるから

二月堂の下は綺麗になる


僕もまた

わずかに持ち帰り

我が家と

実家とに 備える


そういった習わしに従い

安心した気持ちになれる

そんな齢になったようだ