この国にも
チャイニーズシアターはあって
そう
ハリウッドにある
映画スターたちの手形のような
いつの頃からか
浅草公会堂前の歩道には
浅草に縁のある著名人たちの手形が
敷き詰められており
時折 通るそこでは
いつも
どなたかを探してみる
そして
そこへと我が手を重ねて微笑み
多くを思う
浅草芸人から
歌手に
俳優まで
特に
すでに居ない方々には
感慨深くもなって
時の経つ早さをまた知らされる
手形もまた
多くを語っているようで
遥か遠いはずの大女優が
なんだか
近くも感じるから不思議だ
そうそう
40年も前
初めてのハリウッドでは
真っ先にモンローを探し
手のひらを合わせたっけ…
53年に残したその手形には
この70年間で
いったいどのくらいの方々が
手を合わせのだろう?
仕方ないけれど
ジェーンラッセルと共に付けたそれには
モンローばかりに
その痕跡が残る
こんなに時代が過ぎた頃の
東洋人までもが
そこに身を寄せるわけだから
すでに世界から
何10億人もの方々が
そっと手を合わせ
微笑んだのだろう
何かをそこに残すことで
未来の方々が喜んでくれたならば
それは更に先の未来まで残り
社寺仏閣 仏像 絵画… ならば
国宝ともなり触れることすら
出来なくもなるが
行けばそれは常にそこにあり
触れることが出来ることが
尚も人々を引き寄せるのだろう
さて
身近では
一昨年
正蔵師匠がその手形を残した
ならば
次はどなたかと
わずかに予想を立てながら…
しかし
浅草のど真ん中にありながら
相変わらず
あまり知られていないそこ
スケールは違えど
ハリウッドのように
観光名所となるよう
賑わいを見せる工夫は
出来ないものだろうか…
そうそう
何を思ったか
手形だけの小さなブロンズは
レプリカ感があり寂しくも思える
ハリウッドのように
直接セメントに手の跡を
付けるわけには
ならなかったのだろうか…











