突然の訃報が届いたのは
7年前の昨日
慌てて向かったあいつの自宅
カミさん まさか
死んじゃうとは思わなかった って
あいつが呟いた一言で
僕らはボロ泣きした
乳がんを患っての入退院
それは知ってたけれど
伺えば
いつもリビングで微笑んで
僕らの話題に入って来た
そう
仲間なのだ
そう
友達なのだ
出会いは高校2年になったばかりの頃
斜に構えた仲間たちと
出掛けた歌舞伎町のディスコ
そう
僕らがまだ新宿で遊んでた頃
カンタベリーハウスのディスコで
女性数人のグループに
最初に声を掛けたのは
Aだったか
僕だったか
その後
Aと良い仲になったけれど
そんな出会いは
上手いこと行くはずはなく
その間に入ったのが
あいつだった
すると
それがキッカケとなり
気が付けば
あいつのカミさんとなっていた
その後
その仲間たちは
少しづつ離れてしまったけれど
バイク乗りの3人だけは
あいつの自宅へと集まっては
変わらぬ調子でバカ話し
そんな1人も
若い内に先立ってしまい
それでも
時が過ぎても
先立ったやつの話はいつも
耐えることなく
僕らは50代となった
告別式に呼ばれたのは
残った僕ら2人だけ
掛ける言葉を選べず
見送ってから
毎年 この日には
あいつと墓参へと出掛けるけれど
すまんね
都合で
1日 遅なってしまった
振り返ることばかりの今日
そして
とても綺麗な女性だったなあと
あの日 止まった記憶は
この先も変わらず
ずっと
ここにあるようだ…
そう
あの頃
高校2年の頃
どこかの
わずかなタイミングがズレたならば
もしかすると
僕のカミさんだったかも? なんて
思うこともある
そんな
青春ドラマのように
競った
駆け引きがあったのだろう
そうだ
次の世では
最初は
あいつに声を掛けさせよう

