コロナ禍での渋谷
不特定多数
満席のパルコ劇場
カミさんは
行かないと言う僕は
行くと言う
ならば
余ったチケット1枚
はてさてと思いきや
いつもの席亭は自分の落語会
いつものジャーナリストの相方は
週末は多忙で
また平日のチケットで観たと言う
では
では
では… と思うと
そうだ
噺家だ
今年は
楽屋へと訪ねて
袖から観せて頂くと話してた
マブダチの落語家さん
ところが
こんな世の中
今年ばかりは楽屋をシャットアウトしているとその弟子から聞いて
なるほど
そしたら弟子たちしか
出入り出来ないから
いつもなら
多くの著名人たちが順番待ちする
楽屋も静かならしく
また
その弟子たちもピリピリした中で
万が一のことを考えて
自分が持ち込んではならんと
自分の落語会も開かず
厳戒体制だと
すると
本来ならば
プロの噺家は
客席から観てはいけないなどと
暗黙のルールがある中で
そんなこと
わかっているけど誘ってみた
すると
もちろん
それはとうに理解してはいるが
こんな状況下
やはり観たいのでご協力をと
帽子にマスクにメガネになんて
こっそり
2人で
僕まで変装する必要はないけれども
気配を消して
そっと
空気のように座った
そこそこ良い席のパルコ劇場
このことは
もちろん
ナイショでと笑いながら
帰り際に
落語談議に花が咲いたわけです
そして
その若手が
売れることを
今また 願いながら…




