毎日毎日
電車は止まり 遅れ
アナウンサーは
人身事故により…と
日常のように話す
この国が
壊れて行ってることくらい
こんな僕ですら解る今日
皆
見て見ぬふりをして
自分のことだけを考える
数年前
ご近所の息子さんが
電車に飛び込んだ
親としては
さぞかし辛かったと思うけれど
声すら掛けられず
時間だけが過ぎた
毎日
ぱふとの散歩で通る
その線路沿いには
それ以来
月命日ごとに
新たな花が供えられる
時折
花を供える親たちの
その姿を見掛けてしまうけれど
その時には
その道を避けて
遠回りとなる散歩道
息子よりも
いくつか若いが
なぜ 気づかなかったのかと
今更ながら辛くも思う
それからは
近所の子供たちに会う度に
元気か
大丈夫か なんて
常に声を掛けてみるけれど
もしかすると
それもまた
迷惑なのかもしれない
そう
とにかく 逃げろ! と
そんな悩み
とにかく 逃げろ! とだけ
伝えたいのに…
この世に生まれただけで
本当は
大変な価値がある
そう
何億もの精子の中で
たった1つ
辿り着いた命
だから
まっとうして欲しい… と
見えない
わからない天国よりも
現世を天国にしよう

