初めて買ったレコードは?
なんて問われると
そう
黒ネコのタンゴ と答える
それから
帰って来たヨッパライ…
では
LPレコードは?
となると
カーペンターズの 緑の地平線
そう
中学の時
深夜放送のラジオから
多くの曲が流れ
その綺麗な歌声の虜になった
貯金箱の底の蓋をこじ開けて
逆さにして振って振って
かき集めた小銭を握り締めて
駅前のレコード店まで急ぎ足
もちろん
卓上プレーヤーでだったけれど
嬉しかったなあ
そんなチンケな機種でも
綺麗な歌声は流れ出し
意味もわからない歌詞を
真似て声を出した
そこが
カレンへの憧れの始まりで
その後
アメリカを目指すこととなる
そう
カレン = カリフォルニア
となったのだ
そう
70年代のアメリカに憧れた小僧は
もがいたけれど
83年になってしまった
そう
カレンはもういなかった
間に合わなかった
そんな83年には
マイケルが踊り
シンディは叫び
マドンナは妖艶に
カーマはカメレオン… 笑
そんな
次の時代が始まっていた
時折
こうして疲れると
カレンの歌声を聴く
ひとり
車の中で
それも
カセットテープからCDへと変わり
今では
スマホでのネット配信を
車のスピーカーに飛ばす
そんな時代となっても
一色褪せることなく
これからも
残って行くのだろう
その後
LAへと出掛ける度に
カレンのいた場所を
追い掛けるように巡る
特に
ディズニーランドの
スモールワールド前では
ひとりこっそり
身震いなどして佇む
そろそろまた出掛けたいが
こんな世の中
多くの発達や
安くなった航空券で
LAは近くなったけれども
まさかの
こんな世の中
今頃
あの頃の
日本でのライブ
無理してでも
出掛けておけば良かった と
1度も会えなかったカレンに
生涯 想いを馳せるのだろう
生き急ぐ
しかし
今更ながら
32歳だったとは…
今ではもう
僕の子供らの年齢
まさか
世に出る為
命を掛けた
悪魔との取り引きを
してしまったのだろうか…



