談志師匠を失って10年

慌てて集め始めた多くの資料は
今 お宝となって
部屋を占領している

そろそろ
越える噺家が出る頃と思いながらも
なかなかどうして
孤高には追い付かない

日暮里の駅を降りて
だんだんを下り
いつもの落語雑貨店
多満留のおじさんとこへ

おじさん元気かな? なんて
覗いてみると笑顔で良かった


そこから
これまたいつもの八重垣煎餅
すると
あらま うっかり
日曜は休みだった…




ならば
根津神社かと
七五三で混み合う中
師匠のいた風景をうろうろし

手水舎の千社札を確認などする

坂の道をてくてく昇り
東大方面へと出ると
いつもの巨大な像を見上げながら
一礼し中へと入る



毎度 誰か来てるかな なんて
思いながら師匠の墓前へと着いても
今日もまた どなたの姿もない

しかし
山ほどの花と酒と
今さっき帰ったばかりの
線香は燻っていて

まさか
1対1の時間をなんて
師匠の粋なはからいなのか…

途中で選んで来た酒

黒松剣菱を備え
立川流の未来を呟いて
戻る返事を勝手に想像し
やはり
そう言いますよねえ なんて
微笑んで長居せず立ち去る



そうそう
本日は10年の節目の日
御朱印をと社務所へと出向き
若い僧侶との話は長くもなり

そろそろ時間と
たこさんの会へと急ぎ足

雨でなくて良かった…