あの日
バアちゃんの棺には
そっとこれを入れたから
今頃きっと
極楽で
ジイちゃんと微笑んでいるのだろう
実家の仏壇には
すでに親たちのものは備えてある
ならば
次回の善光寺では
そろそろ
自分たちの分も頂いておこうかと
わずかに思うけれども
まてまて
それはまだ早いよな なんて
確約なき未来に
笑ってもみせる
振り返れば
あいつの棺にも
それを入れてやれば良かったなんて
斜に構えてた連中の顔を思い出す
そう
すれば先々
必ず極楽側での再会が出来るはずと
あいつは
極楽にいるかなあ
いると良いなあ
もしも違うのならば
後追いで
血脈の御印を届けられないかなあ
閻魔様との交渉が出来るように
僕のその日までには
あいつらの分まで
頂いて来ようかと思う
あいつと
あいつと
あいつと
あいつも…
いくつ
いるかなあ?… 笑

