8月の終わりに
良い思い出はなく
毎度
夏休みの宿題で苦しんだ

昨今では
夏が終わることもなく
残暑は更に厳しくもなり
いつまで夏なんだ? なんて
思っていると

秋を通り越して
冬に変わる

夏が好きだった頃は
とうに過ぎて
こんな夏ならもう要らない!とさえ
思う昨今

それでも
必ず季節は巡り
やがて
こんな寒い冬なら要らない! 

なんて思うのだろう

若い頃は
暑い砂浜をと望んだ波乗り
雪よ早くと急いだスキー場

そんな頃は

とうに過ぎて

忘れてしまったあれこれを

確かめるように辿る今

早朝
ぱふと散歩で
あれだけ聞こえた蝉の声も
そろそろ少なくもなり

すでに始まった
小中学生たちの通学姿

旅も出来ず
何の想いも残らない夏は
きっと初めてかと
振り返りながら

あの頃は… なんて
多くを思い出す



仲間たちと
ワイワイやった夏

彼女が
出来た夏

彼女と
出掛けた夏

彼女と
別れた夏


もう表情も忘れてしまったけれど

9月を待たずして
8月の終わりに消えた彼女は
やはり
季節に騙された幻



長い髪の

2つ年上の彼女に

目一杯の背伸びをしたけれど

サーフボードを抱え

日常から逃げた新島は

一瞬だけ微笑んで去ってしまった


街では街の顔をした彼女に

追い付けなかっただけ…


今なら

どちらの振る舞いも出来ようけれど
すでに
時がお呼びではない  
残念…     笑