いなくなって 8年
おばあちゃん子だった僕は
やはり
寂しい時間だった

墓前で手を合わせ
孫が歩いたこと
でも会えないこと
報告などして




昭和20年
13歳の親父を筆頭に
6人の子供を残し
37歳で他界した母親

その後妻として
入ったおばあちゃんは
そりゃあ大変だったと思う

僕が生まれた時は
田舎町の借家で
親父の兄弟が皆 
所狭しと同居していたそうで
とても賑やかだったのだろう

そこへと出来た初孫の僕は
きっとチヤホヤされたはずで

でも
物心ついた頃には
皆 結婚して家を出てたし
お袋も親父の商売を手伝ってたから
その初孫は
おばあちゃんに甘く育てられた

そう
おばあちゃんに叱られたことはなく
いつも微笑んでくれていた

孫ってもんには
責任はないから
可愛い可愛いだけで良いのだろう

90歳を過ぎた頃
実家の前で交通事故に遭い
入院 手術

それを引き金に
あれこれと病を併発して
それが長引いて施設へと移り

そのまま
実家に戻ることなく10年
寂しい思いをさせてしまった

そんなことを
今頃 詫びながら
出来なかった多くのことを
数えてみる墓前

言葉足らずとも
きっと解ってくれてるとも思う

生きていたら110歳
何事もなかったら
そのくらいの齢は
余裕だと思っていたのに…