好きな仕事だから
薄いカネは覚悟! と
若手の噺家たちは笑う
ならばと
わずかながら応援する僕らは
いつかきっと売れると
保証なき願いを後押しする
いつぞやか
志ん朝さんは
芸人助けてとくと
三代先まで繁栄すると
マクラで笑っていたけれど
そんなことは
確かにあると
陰で応援し続けて来た
先輩方の笑顔を見ると
とても嬉しくなる
呑んだ席で
売れたら倍返しね なんて冗談で笑うと
いえいえ
1000倍で返しますと
その若手は笑い返すけれど
1000倍だと
宝くじ並みだなあ と
確信なき未来を
楽しみにするこの還暦男
それを見届けるには
自分が元気でなくてはならないと
わずかにセーブしながらの今
やはり
大きな夢を持ち
人生を掛け
挑戦し続ける若者たちが
羨ましくて仕方がない
そうそう
売れたらまずは
箱根の星のやで なんて
いつもの席亭と笑うわけです


