いつの頃か
本多劇場の椅子の狭さがダメで
出掛けなくなってしまった
そう
あまりに狭く
隣の方と肩が当たったままの見苦しさ
それはたとえ
大好きな噺家さんの会としても
座席が改善されない限りと決めた
毎度
僕らの予定に関係なく
それはいつも突然やって来る
わずか1週間前に
来れますか?
来れませんか? を問うメールが
1通飛び込んで来て
その日
行けるかな?
休めるかな? なんて
考えてる間に締め切りとなる
そんなとある小さな寄席での
昔からの常連にだけの会が
年に2度
突然 開催される
大きな会場で演じる演目を
その直前に
わずかなキャパで練習する
そう
毎度 これは練習ではなく
先行だと笑うけれど
間違いなく練習で
そして
お客の反応を確かめるが為の
そーっと な会
もちろん
その演目は何度も何度も聞いた噺
なのに年に1度
その小さな寄席の
わずかなキャパの
選ばれた常連だけならば
やはりその価値は増す
今年もまた
その大きな会場へ行かずとも
直前の先行練習会により
カランコロン と
下駄の音が聞こえて来る


