本来ならば
本日より京都入りだったはずが…

そう
こんな世の中
結婚式を出来ずにいる長女夫婦の

ならば
写真だけでもなんて
選んだ東福寺

そこへと
見届け役として
カミさんと出席予定が

緊急事態宣言は伸び
はてさて
強行するか 先延ばしするか
なんて判断は秋へと伸びて
すっかり空いてしまった
この週末の予定



ではと
取れたチケットは
フジコヘミング

本来
歌詞のない音楽は苦手なはずが
還暦となった今ならば
もしや? なんて

そう
演者の年齢を思ったならば
失礼ながら近くで聴ける機会は
そろそろ最終章な頃

出掛けておかねば
観ておかねば
聴いておかねば なんて…





時は一見
緩やかに過ぎているかに思える
けれど
振り返ると
あまりの速さで過ぎ去ったことに
気付く

今 思うことを
今 出来るならば
今 行動せねば

次の場面では
もう手元には戻らないことばかりの日常

それを後悔しても
僕らに課せられた衛星の軌道は
また宇宙を彷徨い
僕らの残りの時間内では
もうここへと戻らない

そんな現実に気付き
慌てて振り返ってはみても
その軌道はすでに手の届かない場所へと遠ざかり

次の世には きっと なんて
想い黄昏る

特に
決断出来なかった男女の仲は
生涯それを背負いながら
時折 振り返るのだろう

そう
言葉にせねば
伝えねば
それを引き止めることは出来ない

ただし
それが分かるのは
失ってからで…

やはり
後悔ばかりが残るのだろう




さて
そのピアノの音

素人ながら
独創的な音であることには気付く

良し悪しで言うなれば
間違いなく良しで

生い立ち
身なり
風貌
年齢
生き方

表情

言葉

曲目
演奏…

わかったような
わからなかったような
すべてが作品なわけだ

最初で最後
とても良い夜となった