さださんの歌の中には
多くの日常がたっぷりと詰め込んであって
若い頃の異性との別れの場面もまた
様々な形で彩られてもいる
その中でも
駅で
港で
空港で な
3つの場所での想いは
見事に僕らのどこかに
今も尚 潜む切なさで
どなたもきっと
そのどちらかに自分の歩んだ道を
被らせながら身震いなどして
懐かしむ時間
更には
お茶の水を舞台とした
あの時代の学生街での曲レモンには
当時 若過ぎて分からなかったことが
今頃ボディブローのように効いても来る
なんとかしたいが
なんともならない
そんな力なき青春だったもんで
彼女たちには
とても迷惑を掛けたと思っている
なるようにしかならないと
どなたかは捨てるような言葉を吐くけれども
確かに
収まるべき所に収まり
わずかな後悔もまた
ゆるりと消えてしまうのだろう
ところが
この還暦なるものになると
突然 振り返ることが増えて
あの頃って場面をひとり懐かしみながら
あの日のあの場所を
もう一度訪ねてみたくもなる
戻らないことはとうに承知しているけれども
変わってしまった風景の中で
あの頃の何かを探そうともがき
ひとり 浦島太郎の如く取り残させた感情の中
特に都会の時間は
急ぎ足で過ぎ去り
僕らはもうそこに身を置き続けることは出来ない
そろそろ
田舎への戻り
田舎時間でのんびりしようかとも思う

