墓まいら〜
いつの頃からか
そんな言葉があって
著名人たちの墓所を巡り
墓前で手を合わせ
あれこれを思う
きっと僕も
そのひとりで
それでも
何らか形で
生前にお会いした方ばかり
もちろん
時代が大幅に違う方々には
会えたはずもなく
尊敬の念を持って一礼するが
お会い出来た方々ほどの熱量はない
多摩霊園や雑司ヶ谷霊園などの
大きな墓地には案内所にすでに
地図が用意されていて
それを頼りに探し廻る方々の姿
ここよ!
見つけた! なんて
大きな声まで挙げて
でも
楽しそうに巡る
多くのオバさま2人連れ
まるで宝探しのような
そんな晴れた休日の様子は
なんだか嬉しくもなる
そう
その著名人
そこへと出向けば必ず居るのだ
そして
戻る言葉はないにしろ
勝手にあれこれ呟いて
勝手に戻る返事を想像などして
あの世とこの世の距離はあれど
そこでだけ許された
1対1の時間なのだ
仕事柄
車であちこちを巡る日常
すでに知った墓所などは
素通り出来ず
手を合わせる
昨日は東村山
本日は羽村
そう 横田のエアーベース近く
名前は無く
ナイアガラ とだけ刻まれ
もちろん あの人だとわかる
今年は
ロングバケイションから
ちょうど40年なんだそうで
多くの方々が訪れた気配が残る
あの方が
ここに
目の前にいるのかと思うと
鳥肌も立とうが
長居はせず
一礼して立ち去る
残念ながら
お会いしたことはなく
あの頃
やっと取れたチケットで
1度 ライブに出掛けただけ
若い頃の僕たちに
そりゃあ大きな影響を与えた方
もちろん
帰りの車では
ロングバケイションを繰り返し流してみると
あの頃って時間と
あの頃の笑顔たちが
走馬灯のように現れた
僕たちは
良い時代に育ったようだ



