そのお笑いのスーパースターは
時折 通る道沿いに眠っていて
本日もまたそこをと通り
素通り出来ず 手を合わせる
おもむきは町の小さな神社
その奥に
その町内の共同墓地があり
その多くに同じ苗字が並ぶから
昔からの一族なのだろう
突然の悲しみから1年が過ぎ
コロナは終息するどころか
こんな世の中となった
墓所はどこかという
ネットでの論議はあったけれど
家族を持たなかったから
実家ではないかと噂されていた
すると
ある時 墓誌に刻まれたとの書き込みがあり
ならばあの辺りかと探してみた
ガキの頃
市民会館で観た ハチャメチヤにやられ
その多くを真似たもんだった
お会い出来たのは1度だけ
どちらかの居酒屋で
どなたかと呑んでた姿
お声を掛ける失礼は出来なく
何度も振り返って
確認などしただけ
まさか! と思ってから
すでに1年もが過ぎ
それでも
時折 テレビでお見掛けするから
その現実を受け入れられずにいたけれど
こうして墓前に立ち
墓誌を確認などすると
あぁ とため息が出る
時間は思うよりも速く
急ぎ足で過ぎ去る
軽くなって来た時間を思うのならば
まさか という
突然の坂に備え
今 思うことは
今 やらねばならない
そう
今 動き
今 伝えねばならない
そして
誰にも流されることなく
自分を信じ
自分に正直に
決して
長い物に巻かれてはならない


