饅頭こわい
落語には
饅頭がこわいと言って
仲間たちから
大好きな饅頭をせしめる話があるけれども…
草津には
20もの温泉饅頭屋さんがあるそうですが
あれこれと食べ比べた結果
僕の好みは 老舗 松むら!
まいう〜
そうそう
湯畑へと降りて行く道沿いでは
板の上に沢山の
出来立ての饅頭を乗せ
通る方々に配る店員さんたちがいて
つい手を出して
その温かい饅頭を頂く
すると
その後ろからこれまた沢山のお茶を持った店員さんたちが
どうぞお茶でも なんて
お茶の入った茶碗を渡し
お店へと引き込む
そう
そこでお茶を頂いてしまうと
外でお茶を飲んだとしても
茶碗を返しにお店へと な作戦
饅頭を食べて
お茶まで頂いて
出来立てで
温かくて
そんな雰囲気に呑まれた空気感
買うでしょ
買わされるでしょ
逃げられないでしょ
そんな上手いこと人情を突いた商売
そう
温かいから美味いのだ
タダだから美味いのだ
お茶まで出るから逃げられないのだ
押し売りなのだ
でも
そこでの駆け引きがまた
楽しいから
わざわざ行きも帰りも
そこを通るのだ
そして
以前は負けて
毎度 箱で買わされていたけれど
そう
お茶を貰わなければ
そう
沢山の方々とそこを通ったならば
饅頭だけ貰って
逃げ足なのだ
でもね
来る方来る方に
あれだけ配って
で
買ってしまう方々の確率は…
なんて考えると
それでも商売が成り立ってるわけだから
やはり一見さんたち狙いなんだろうね
僕らはもう慣れたもんで
なるほど そう来たか
ならば こう行くか なんて
気心知れた中で
嫌味を残さずに頂く
ただし
数回に1度は
その店の為にと
もちろん買い求めるわけで…
以前は
その道にそんな店が2軒あって
往復すると
饅頭4つGET! だったけれども
すでにその1軒が無くなって
なんだか寂しくも感じる通り
慣れ親しんだお店はシャッターを下ろし
行き交う人々は減り
あれだけ賑わった年配の方々の姿はなく
コロナ禍
一刻も早く戻さないと
老舗の温泉街も
火を消しかねない
どこぞやかの教授が
草津の湯にはコロナウイルスを消し去る効果があると言ってたけれど
確かにそう思えるほど
身体を癒やしてくれる湯は
日本一なのだろう
温暖化により
すでに
避暑地ではなくなった軽井沢
ならば
山をひとつ上がった草津
ここはまだまだ
涼しい夏のようです






