ガキの頃から
車検を待たずして
次々と乗り換えて来たけれど
なぜか
1台のホンダを18年も乗ってしまった頃
腕の怪我と
五十肩とで苦しみ
こりゃもう降りろと言うサインかと
バイクを降りてみた
ところが
降ろしてくれない仲間たちの
あれこれと親切で迷惑な助言により
はてさて次は? なんて思ったら
見事に浦島太郎状態
世間の新型バイクがわからない
ならば
そろそろ良い齢と
初めての外車
BMWにしてみたのは
もう6年も前
この
うすらデカイ
手強そうなバイク
しかも
アドベンチャーな
パリダカな バイク
そう
足は届かず
とても日本人体型では
キビシイはずのバイク
そんな恐れ多いバイクにしたのは
やはり
そろそろ最後の見栄かと
そして
このデカイやつ
今 乗っとかねば
この人生
今が1番若い時だからなんて
そう
ガキには乗れないバイク
ガキは乗らないバイク
ガキと同じバイクでは嫌なのだ
ひと目で
大人なバイク
ひと目で
そこそこな経験者だと分かるバイク
しかも
流行りの新型ではなく
旧型の空冷エンジンで
それでもインジェクションで
尚もシンプルな OHC
こいつが思っていたよりも
ちょうど良い
最新型のハデさはなく
これでもか! ってほどな
存在感もない
ボクサーエンジンの特性か
走り出すと音が消える
何かと何かとが
お互いを打ち消すかのように
重い車体は
走り出した瞬間
不思議かな 軽くもなって
峠道も軽やかな
燃料はなんと32リットルも入り
ノンストップで600キロ走れるから
大阪までの道のり
よーいドン! したならば
こいつが1番先に着くのだろう
そう
優れたサスペンションのおかげで
休憩知らず
疲れにくいバイクのようだ
旧型とはいえ
やり過ぎず ほどほどに
電子制御された安全装備
大人が
自分のペースで楽しむには
きっとこれ以上はないのだろう
マックイーンに憧れ
最後は空冷のトライアンフかと
思っていたけれど
これが
上がりのバイクになりそうだ
そう
これが
億劫になった時
バイクを降りようかと思っている


