桜が満開である
人々は皆 笑顔である

 

こんな青空の下
桜が咲いた
今年も咲いた

 

まるで
数日前の嵐を知ってたかのように
この日を待って花をつけた


Act 2, Chapter 1 : 永遠もなかばを過ぎて。。。

 

20年ほど前
勝手に僕らの木だと決めた

近くの公園のその桜の下には
あの頃飼ってたハムスタ~くんが眠っていて

 

毎年
必ずその木に会いに出向く僕らの隣りには
トト ではなく
チャンス でもない

今では ぱふ って名にした相棒が
何も知らずにジャレついている

 

これが幸せなんだな と
持参した缶ビ~ルを流し込み
今年も 微笑んだ

 


その昔
梶井基次郎はあまりの桜の美しさに
桜の樹の下には屍体が埋まっていると

言ったそうだけれども

 

そのとうり
毎年ここでこうして会おうね って
子供らと勝手に埋葬したその桜の花だけは

他の花のそれよりも
幾分か綺麗に見えた

 

こんな世間の世相とは関係なく
人々の心とも
また関係なく

 

季節は
来るべき時に来て
するべきことをし
去るべき時に去る

 

そして
そこへと連れ立った
風や
光や
香りや

花やらの姿を見せ

人々は
そこへと心を寄せる

 

突然 暖かくなった気候の為

今年は例年になく

早く満開を迎えた桜

 

人々は予定してたその日を繰り上げ
でもわずかにまだその賑わいはなく

返って
静かに咲くそれに見惚れ
いつになくな
なんともな気分となる



 勝手に僕らの桜だと決めたその木にも
今 相棒と出向き
やあ~元気だったか? と
今年も挨拶をした

 

そこには
20年も前に
我が家から去った命がひとつ
ポツンと根元に眠っている

 

当時
娘らが
お小遣いでやっとこさ手にし
あれこれと楽しませてくれた
ハムスタ~くんが
わずかな命を全うし

 

涙の中
あれこれと悩んだ末
近くの公園の
その桜の木の根元にと埋葬した

 

来年からは
輪廻転生
毎年
桜の花となって再会しよう って
娘らが涙ながらに微笑んだのを覚えている

 

そんな娘らも
すでに我が家を去り
あの頃の僕らのように

家族を持った今日

 

ありがたいことに
あの頃のそんな気持ちを持ち合わせたまま
育ってくれたことを
親として
嬉しくも思う

 

時の経つあまりの早さに
身震いなどし
子供でいてくれる時間の
カウントダウンをもが過ぎ


来年は

孫と観れるかな なんて笑って

持参した缶ビ~ルを1本飲み干した
桜の下だった


乾杯。。。

 

葉をつける前に

真っ先に花を見せ

ぱっと咲き ぱっと散る

そんな日本人的な 武士的な 花。。。

 

毎年
同じ桜の木を見ていると
確かに違う
毎年違う 桜の色

 

この冬 寒かったせいか

今年のは昨年のよりも

確かに色づきが強く

 

やはり
桜も
人間も
厳しい寒さを超えないことには

春を迎えた時期に
鮮やかに 咲かないのかも と。。。