空き家となったそこは
多くの方々にとっても
すでに大切な場所となっていて
そうだ
たい平記念館が良い! だなんて
勝手に思いながら…
初めてのそこは
いつだったかなあ
もう20年も前かな… もっとかな…
仕事で出掛けた秩父市役所
時間が余ったので裏道をぶらり
すると
偶然 見つけた
聞き慣れた名前の駄菓子屋さん
こんちは! って引き戸を開け
たい平さん家ですよね なんて…
すると
チャキチャキのオバちゃんがいて
カクカクシカジカ…
そこから長話しとなって
次からは
ただいま って入って来な なんて
嬉しくなって
秩父へと出掛ける度
ただいま! って長話し
そろそろ
おいとましようとすると
居間の冷蔵庫から棒のアイスを取り出して
半分に割り
これ食べてきな! なんて
時間を延ばしてくれた っけ…
帰りはもちろん
行って来ます って
最後にその引き戸を出てから
もう何年もが過ぎた
なんだかまた
次の世に宿題を残してしまったかのように…
さよなら
オバちゃん
楽しかった想いばかり…

