あなたの財布のカネは
もしかすると
昨日 僕の財布にあったものかもで

カネはわずかなタイミングで
世の中のあちらこちらへと移動する

レジで前の方が払った小銭は
僕が払った千円札のお釣りで
僕の財布へと入る

その僕の払った千円札は
次の方が払った一万円札のお釣りとなる

現代ではそれが
なんとキャッシュレスになって来たから

現金の移動は減り
通帳の数字だけとなったけれど

それでもまだまだ
日常の中ではカネの移動は繰り返えされて

今日 東京にあったカネは
明日 僕が博多へと運び

博多でお土産を買ったお釣りは
東京へと僕が運ぶ

ドルは更に世界を飛び回り
今 手元で眠るドル紙幣は
やがてまたアメリカ本土を巡るのだろう

そうそう
今 貴方の財布の諭吉さん
それは
昨日 僕の財布にあった諭吉さんに
良く似ているし そっくりだ!

やっぱりそうだ
確かに似ている
では 返してちょ!  笑

しかして
1度手放したカネは
あまりの多さと
あまりの動きの速さとで
2度と手元に返ることはないのだろう

それを確かめたいと思った仲間は
手にした紙幣の隅に

鉛筆でわずかなマークを書き込んで…なんて
本当はやってはいけないのだろうけれど
今だにそれらが戻ったことはないと笑う

時折
今 払う小銭を迷うことがある
そう
コインケースを覗き込み
このコイン綺麗だから
こちらのコインで払おう だなんて

そんなわずか一瞬の迷いと決断とで
世の中を回るカネの移動が変わってしまう



いつかどなたかが言ってたけれど
それは運とツキとにも似ていて
それらは
まるでマリオカートのコインのように
街のどちらかにこっそり落ちていて
動き回りながら
知らず知らずにそれらを拾い集めているらしい

そう
今 運がツキがないと感じたならば
日常の動きの範囲には
もうその運は転がってないから

毎日の駅までの道のりもまた
わずかに1つ手前を曲がり
違う道をとか

行ったことのない街を
ぶらり散歩でもして
尚も 思った側と反対の道を選んで歩いてみると
そこに運が落ちてたり なんて…

そして
出来ることならその道のりも
スマホで調べることなく
そこにいるどなたかに声を掛け
尋ねてもみたなら
そんなわずかなことで話に花が咲いて

お互いが笑顔となれる みたいな

最近
その旅先ではそうやって
笑顔とエネルギーを頂くことが多く

時にはその後
長いお付き合いになるような
そんな出会いもまた楽しみとなった

そう
本当はみんな
誰かと話したいんですよ

誰かと何かを共有したいんですよ

こんにちは でも良い
暑いですね だけでも良い

その一言から返る言葉で
その先に繋がる言葉が出たら
もう笑顔はそこにある

もちろん
その場だけの関係で良い

それでもその後
その方が気になったならば
またいつか会いに戻れば良い

すれば
更に仲は深まり
笑顔は大きく膨らんで
また会いたいと思えたならば
それが友となる

特に
ひとり ぶらぶらと
奈良を旅する時の僕がまさにそれで
また会いたいと思う方々を訪ねると

ここはもしかすると
いつか前世で過ごした場所かも? だなんて
懐かしさまで感じることがあるから不思議だ

そう
そして もしやこの方もまた
前世で深く関わった方かも 

なんてまで感じたならば

やはり来て良かったなあ と
ゆっくりと気ままに歩く旅が
癖にもなって

時間あらば
またすぐに出掛けたくもなる

そう
カネは天下の回りもの
人々も天下の回りもの
繋ぐ心もまた天下の回りもの

さて
春まだ来 3月
今年もまた
奈良をぶらりしようと思いながら…