夕方の六区を通り掛かり
燈の灯るその店を覗き込んで
もしも
カウンターが空いていたならば
こんちは! って
その引き戸を開ける
カウンターには
たいてい大将の姿はなく
バイトの兄ちゃんや姉ちゃんが
いらっしゃい! って微笑む
まずは ビールとお願いし
その後 酎ハイに切り替える
もちろん
いつもの煮込みを頼み
ベーコンもとお願いすると
なんだか
頭の中であの歌が流れ出す
🎵 おまえと会った仲見世の
煮込みしかないくじら屋で 🎵
少し長居でもしたならば
もしや 武さんが入って来るかも? なんて
時折 思いながら…
そんなことは今まだなく
適当にオアイソして
ホッピー通りへと繰り出すと
これぞ浅草! なんて
安い酒で気分良く酔える
その後
真夜中の
人影の薄れた浅草寺へと向かい
大きな声でお願い事を叫び
仲見世をフラフラ歩き
駅へと向かう酔っ払いたち
そしてまたいつも
今度は 神谷バー にしよう! なんて笑う
いつ来ても良いねえ
浅草は…








