秩父の札所のお寺から
古代蓮の種を頂き
大きく育った翌年

ボウフラが湧くのを防ぐ為にと
数匹のメダカを入れてみたのは
もう15年も前のこと

すると
ボウフラはすっかりいなくなり
メダカたちは悠々と泳ぎ
花は見事に開花した




そのうち
メダカたちは卵を産み出し
数を増やして嬉しくもなった

そんなことが数年続き
蓮の鉢も増え
実家や知人たちにも
蓮根を分け
皆 綺麗な花が咲いたと
嬉しい連絡を頂いた

ところが
その後
我が家の蓮は
春先の蓮根の植え替えで
肥料の量を間違え
全部を枯らしてしまった

そして残ったのは
メダカだけ

もちろん
再度 
蓮をと毎年思ってはいるが
土の準備と
やるならまた種からが なんて
こだわりが阻んで
今だ叶ってはいない

それでもメダカたちは
季節になれば
卵を産み
その数を増やし続ける

手を掛けなければ
その卵も
また稚魚も
親たちに食べられてしまう

ならば
わずかに手を掛けて
出来るだけ救おうと思うと
1日に100匹もが産まれ
すぐに満室となる

それでも
せっかく授かった命
手伝ってみるから
大人にはなれと
水中に声を掛ける

メダカの命は わずかに2年
2度の冬を越せたなら
がんばったね と褒めてもみる

そして来る 冬

急に冷え始めた気温に
そろそろ落ち始めた命

そっと取り出して
我が家の花壇に埋葬する

ありがとな
また次の世で会おうと
言葉を添えて

そう
花となり
実となり
姿を見せてくれと…

そんなことしか出来ないからと
詫びながら
願いながら



土に還り
地球となり
また
違う姿で戻るのならば

この世で邪険にされた
軽く扱われた虫たちも
次は人間となって戻してあげたい

その逆に
シモジモの方々などと ほざき
上から目線で見下ろした連中

神様は必ずや制裁を与え
次の世では
虫で… なんて

小さな生き物を
弱者を
どれだけ丁寧に扱えたかに
その国の繁栄が映ると
いつぞやかの方が唱えていたけれども…

また
次の世で会おう