スーパーのレジで
良かれと並んだそこが
遅かった敗北感
ゴミ箱に投げたゴミが
外れて面倒な場所に落ちた敗北感
次の交差点
隣の車線に移動したら
左折専用だった敗北感
そんなわずかな敗北を
日々
味わいながら生きて来たけれど
気が付けば
もう 還暦
器量良く産まれたはずはなく
裕福な家なはずもない
ツキがあったこともなく
女性にモテたこともない
ようするに
中の下の方で生きて来た
ただし
良い仲間たちに恵まれて
わずかながら微笑んで
立ち止まることなく生きて来た
それで
幸せだったんじゃない?
それが
幸せだったんじゃない?

