最近
周囲から
記憶にないことばかりの話が出る
いつの間にか
記憶から消えてしまったことらしい
それも
見事にその一瞬の影もなく
まるで
その場にはいなかったかのように
それでも
当時の写真や映像を見ると
やはりそこにいたのがわかる
いつぞやか
いずれそれらの記憶はなくなると
偉い学者は言ってたけれど
どうやら僕も
そんな時分なようだ
この脳
当初からのメモリー不足は仕方ないけれど
まさかあれこれと
その記憶がなくなっていようとは…
時折
わずかに残るそれを辿っても
カミさんの記憶との相違も出て
ならば
そちらの記憶のままにと
閉口する
脳は
特に
辛かったこと
悲しかったことの
不要と判断した記憶を消し去ると言うけれども
どうやら
楽しかったことも
嬉しかったことも
そろそろ 不要かと
消してしまうのだろうか?
それとも
そんな過去よりも
今を
これからをと
そのメモリーを増やしに掛かったのだろうか
それは
白黒のブラウン管時代に作られた
僕の旧型のハードディスクでは
液晶の4K を映し出すには
困難なのだろうと…

