数年前のある日
生きた何かを残したくてと
突然
絵を描き始めた
それは
もちろん
下手な素人の落書きで
でも
それを褒めてくれたやつがいた
役所に勤める彼は
役所のギャラリーがあるから
個展でも? なんて笑って
その頃
体調を崩して
入退院の日々だったあいつに
毎日 描いた絵を
毎日 Facebookで送った
とても無理だと笑う僕に
いや 任せとけ
場所は俺が押さえるからと
本気モードだった
しかし
あいつは
急に病が悪化し
帰らぬ人となってしまった
気が付けば
その絵は
いつの間にか500枚となっていて
ならば
これで終しまいと
そのまんま
封印してしまった
1年目の命日に
ギャラリーを押さえようか などと
わずかに思ったけれど
あいつもいないのに
素人の落書きなんて
披露するものではないと諦め
たまに
ここにだけ
挿絵の如く
そっと載せては楽しむ今日
いつか
501枚目を描き出せたならば
あいつはまた
褒めてくれるのだろうか?
ステイホーム
そろそろかとも
思いながら…

