還暦間近
相変わらず順風は吹かないけれど
真正面からの逆風も吹かなくなった

斜めから当たる向かい風は
帆の加減でヨットの如く前にも進むことを覚え



複雑で厄介な人間関係は
50代に入った頃から
上手いことかわせるようにもなり

軽くなった残りの時間を
おおよそに数えながら
要らんエネルギーをセーブして
ボンヤリと前を見る

振り返ることが増えて
あの頃って時間ばかりが
押し寄せる



無風であったことはなく
ほど良く押された追い風を受け
時折吹く
猛烈な逆風にと
準備した鎧をさほど使うこともなく過ぎ

擦り傷が絶えることはなかったけれど
大怪我をすることもなく

早い時期に居場所を見つけ
さほど好き嫌いはせず 
仲間を増やし

争うことを好まず
いつも笑える言葉を選び

日々の天気ばかりを気にして
突然の雨にと
いつも傘を持ち歩く

そんなことだったよね!
御同輩…