僕らの頃はさ
彼女へと電話するにも
そこへと辿り着くまでに
沢山の障害があったよね

 

自宅へと
毎度
ドキドキしながら回した電話
そ~
ダイヤルだったよね

 

だからさ
今よりも
確かに情緒があったとゆ~か
ピッポッパッ の今と違って

そこまでの時間が長く
また
その時間内での葛藤もあったよね

 

ベルが鳴り出すと
これまたドキドキしてさ
大抵
まずは
お袋さんが出てね

 

でも
もしも
親父さんだったもんにゃ
電話のこっち側では
直立不動になっちまったもんだよね

 

それを避けたいが為に
何時何分に電話するから
電話の前で待ってて!! なんてこともしたよね

 

 

カミさんが寮にいたときなんて
まず
こっちから繋がることはなかったよな

 

夜ともなれば
1本の寮の電話を
としごろの娘たちが
10分ごとのル~ルの中で
奪い合ってたもんな

 

そ~
カミさんにも
この僕にも
そんな 

としごろ って言えた時期があったんだよな

 

それでも
何度かチャレンジしてさ
偶然 繋がったもんにゃ
大抵
寮のオバサンが出るんだよな

 

そこから
お願いして
カミさんを呼んで貰うまでには
最短でも2分は待ったよな

 

それが今はなによ?
それぞれが持つスマホで
いつ何時でも
ダイレクトコ~ル

 

おまけに
メ~ルも
動画も
TV電話すらも

無料だなんて。。。

 

時代は変わったよな
おまけに
それによって
多くの運命も変わっちまった

 

そんな今の時代の方が
良いに決まってるわけだけれども

あの
ちょっとしたことで
苦労してた頃の方が
時間も
言葉も
相手をも
もっともっと大事に気遣ってたよな

 

そ~
もっともっと
重く
厚い
そんな恋愛だったよな

 

いつの間にか
昭和は遠くなっちまったけれど

もしかすると
僕らの時代は
今よりも良かったのかもね

 

なあ~
ご同輩。。。