僕らの桜は
そう
勝手に僕らの桜と決めてしまった桜は近くの公園にあって

毎年
この時期には皆で出掛け
やあ 
今年も綺麗な花をありがとうと
見上げて微笑む


そこには
子供たちが小さい頃
ねだって育てた ハムスターくんが眠っていて

泣きながら埋葬する場所を
探した日のことを思い出す

たどり着いたのは近くの公園
はてさてと思う中で
見つけた大きな桜の木

すでに花は散り
沢山の葉っぱを付けたそれは
その公園の中でも
まるで多くの桜の木を従えたかのような古木で

ならば
毎年 春に
綺麗な桜の花となって再会出来るかもね なんて
輪廻転生ではないけれど
巡る季節に 巡る心

そんな日から
はや20年
もうすぐ その20回目の花は
さぞかし綺麗に咲くのだろう

しかし
そこをと選んだ娘たちは
もうすぐ嫁ぎ
平成と共に
忘れられてしまうのだろうか?

いやいや
きっと僕は 犬君との散歩の中で
花よりも
そんなことを思うのだろう

子供でいてくれる時間の
あまりの短さに
あれもこれもと 振り返りながら。。。