そ~いえば
この半年ほど
すっかり遠ざかっていた 小説たち

 

まあ~
それら以上の物語が
そこに
目の前に広がっていたもんで ネ

 


気を取り直して
昨日 手にしたのは
久々~~~の これ

 

”ライ麦畑でつかまえて”


今年
我が家を襲った
多くの難解の後は


ちょいとばかし
エキサイティングなものを って
棚の奥の方から引っ張り出した

 

そいつが
なんだか
青春とはなんぞ? と
今頃 また問い掛ける

 

やはり
余波は
まだまだ ここにも残っているよ~だ


 

この
物語の中での
一瞬のセリフが
これまた
深く鋭く 突き刺さる

 

ざわめくロビ~で
多くの女性たちを眺めながら
斜に構えた ホ~ルデンが呟く

 

たぶん彼女たちの多くは 冴えない男たちと結婚しちまうんだろ~な
俺の車は ガロンあたり何マイル走るんだぜ みたいな話ばかりしてる男たちと
ゴルフで誰かに負かされたら凄い不機嫌になって ムキになる男たちと
本なんて読みもしない男たちと
救いがたく退屈な男たちと って。。。

 

若さの中には
多くの迷いがあって
一瞬のあやまちがあって
大きな冒険に包まれておって。。。

 

特に
15歳を過ぎた男たちの中には
ど~しよ~もなく
女があって
酒があって
車がある

 

そして思う
僕らは
この国が
この平和な時代に生まれ

 

命の危険もなく
これぞ 自由だと勘違いしながら
遥かアメリカを追い続け

 

でも
その為に
この国もここまで落ちてしまった

 

気がつけば
僕らは
この国を
ここまでにしてくれた
命がけでそこを通り抜けてきた
諸先輩方を踏み台にして

 

大して努力もせず
汗もかかず

生まれながらにそこにあった
温室の中でのゆりかごを
必死に抜け出そ~と
無駄にもがきながら

 

自由とは なんだ
平和とは なんだ
人間とは なんだ
僕らは なにものなんだ と

 

これまた
勘違いした言葉を吐きながら 左へ左へと向かった

 

そんな平成とゆ~時代は
先を急ぎながらも
ワクチンは効かず

 

憧れた ゆとり ってやつは
失敗だったと 今頃 気づき

 

やはり
この国は
どこかで
道を
間違えてしまった よ~だ


そして
それらは
人々変われば
また 繰り替えされ

 

いずれまた
ここへとその風は戻り

 

隣大国もまた
この国を追うが如く
20年ほどのサイクルの中で
落ちてゆくのだろ~と。。。