毎年 11月21日は
仕事を半日であがり
そこへと急ぎ足
今年で7年
今年もまた 多くの花に囲まれて
華やかなる墓石には
まだ 火を着けたばかりの線香の束が燻っておって
先ほど入れ違いに出て行った方は
立川流のどなただったなあ と
嬉しくもなる
憧れた最高の噺家は
いつも必ずそこにいて
時折 近くを通ると 素通り出来ずに
手を合わせる
いつ来ても花が途絶えたことはなく
やはり 多くの方々に愛されたことを
また 嬉しくも思いながら。。。
さて
よみうりホール
その全公演を観ることは出来ないので
今年もまた 志の輔師匠のをと
急ぎ足にチケットを取った
次々と お弟子さんたちが出て
思い出を語り
多くを振り返る
昨年のそこには
左談次さんもいたのにと
目頭が熱くもなる
立川流とは なんぞ? と
いつも自分に問うけれども
もしかすると
ここぞ! なのかもしれない
確かに
噺家になりたかった頃をとうに過ぎ
今
観る側で 匂いの合う方を探し
自分勝手に楽しむ日々
あの日 勢いで門を叩いていたならば
順番では 談春さんのすぐ下で
しかして 虎の穴中の穴
続いたはずはなく
もしかすると
今こうして楽しんで寄席を観れてはいないのかもしれない
するとやはり
離れた場所から 憧れで覗いて来た
この40年あまりが幸せだったのだろうと
今の自分に言い聞かせながら
わずかに 今の二つ目さんたちを羨ましくも思う
さて
たっぶり3時間の公演も
里う馬師匠の鼠穴でトリとなり
賑わう会場から外へと出ると
目の前に見覚えのある車
こりゃ 志の輔師匠が出てくるかも? と思った矢先
前座の頃から
匂いが合うと観てきた 7番弟子の
志の麿くんが荷物を運んできたので
もしや
師匠 来る? って問うと
すぐ来ますよ って
すると その直後 多くのお弟子さんたちが 周囲に立ち
空気が変わった気がした
ならばここぞとばかり
志の麿くんに 師匠と写真取れる? なんて頼んで。。。
うれしいったらありゃしない!
この世界に飛び込まず
ひとりのファンで良かったと
今 改めて振り返りながら。。。
さて
独演会!








