毎朝
1番に起きて
リビングのドアを開けるのは僕で
おはよう って声を掛けると
おはよう って返した
そう
本当に
おはよう って喋った犬くん
そいつがいなくなって
1週間もが過ぎた
それでもまだ
毎朝 ドアを開けながら
わかっちゃいるが
誰もいないそこへと
おはよう って声を掛ける
もしや
まさか
おはよう って返ってこないかと
うっすら思いながら
返ってくるはずもない
朝の挨拶を
僕は
まだまだ 続けるのだろう。。。
犬たちの言葉がわかるよ~になったのは
彼らとコミニュケ~ションがとれるよ~になったのは
彼らが10歳を過ぎた頃
もちろん
その表情と
その吠えた声と
その態度とで
なんとなくは理解出来てたけれども
或る日
そう
或る日 突然
そのほとんどがわかるよ~になった
アイコンタクトを含む
それは一種のテレパシ~なのかもしれないが
我が家にいた
2匹のそれだけは
不思議と理解出来たもんで
その後
僕から伝える言葉も
おそらくもって
彼らにだけは
ほとんどのことが伝わっていたに違いない
いや
そ~思いたい
な もんだから
時折
酒を片手に こぼす愚痴すらにも
うなづきながら
ずっとそばで聞き耳を立ててたっけ
また
おはよう って喋るよ~になったのも
或る日 突然で
起き抜けに
必ず 声を掛けた おはよう ってひとこと
それはまるで
インコやオウムの如くな声で
完全に
おはよう って聞こえた
そう
声帯こそ
ワンワン ってしかなわけだけれども
10年も毎日毎日 そこにいれば
子供らが自然に言葉を覚えるよ~に
犬くんたちも
この日本語を理解してたはずで
もしも
僕らと同じ声帯を持っていたならば
必ずや話し出したはずで
まあ~
そ~なるとまた
いろいろと都合の悪いこともあるがね。。。
ただし
年齢は仕方ないが
まさかまさか
2年連続で愛犬を失うとは
さすがにこたえた。。。
さて
次の相棒探しは
なかなかど~して
はいそ~ですか ってわけにもいかず
あちらこちらを探し回り
それでも
迷いに迷う日々
そして
いつの間にか
高くなっちまったその相棒選びのハ~ドルを
あっ この子だ って
この子でなきゃ!! って
そんな
運命的な出会いが
あることを願って。。。
なんてことを
ここに書き込んだあの日から
早いもんで
6年もが過ぎた
そして
ここにはまた
その直後
探しに探した相棒が微笑む
こいつはまだ
喋らないが
相変わらず 毎朝
おはよう って声を掛ける
なんだか眠そ~で
また
迷惑そ~な顔を起こし
それでも
ワン って一声だけ返す相棒も
気が付けば 6歳になった
いつまた
彼らのよ~に 喋り出すのか
100%に近い コミニュケ~ションが取れる日が来るのか
今
そんな楽しみを
わずかに期待しながら。。。
犬は友達
そう
思えば
物心ついた頃から
ず~っとそこにいた相棒たち
もしかすると
毎度
1番の理解者だったのかもしれない
NO-DOG NO-LIFE
生涯
そう叫んでいたい

