遥か海の向こう側から
今日 届いたキミからの手紙は
1週間も前のキミの言葉で
すぐに折り返した僕の気持ちが
キミに伝わるのは
更にまた1週間も先
そんなことの繰り返しは
お互い
リアルタイムでの気持ちを
伝えることは出来ず
距離と 時間とに
負けた時代
もちろん
国際電話はあったけれど
受話器を取った瞬間
聖徳太子1枚が消えた時代
それが
わずか
この40年余りで。。。
インターネットの発達によって
出会うはずのなかった者たちが
出会うこととなり
未来は また変わりゆく
今 呟いた言葉は
一瞬にして
地球の裏側にまで届く
手の中の この小さな箱1つで
相手の表情を見ながら
ほぼ無料で会話すら出来る
世の中は広まり
また それは反って狭まり
近くもなり
また その裏で
本来の縁は遠くもなり
なんだかなあ と思いながらも
この便利さに負け
あの頃は良かったなあ などと
ひとり呟く
電車の遅れくらいの
わずかなトラブルで
待ち合わせに出会えず
さよなら した運命も
すでにそんな心配すらいらず
それどころか
約束すら必要なく
その場の気分で連絡は届く時代
あの頃は
約束事ひとつにも
重みがあって
更には
その約束事を作るまでの過程ですら
重かった頃
相手の家に電話をすれば
その本人に繋がるまでに
親たちという関所さえあったわけで
昭和は 平成となり
もうすぐ次なる時代が訪れる
軽くなって来た
残りの時間と戦いながら
ひとつでも多く微笑んで
ならば
この世界
どれだけこの先 変わるのかも
見てみたいと思いながら。。。

