昨晩
久々に
先輩から連絡が入って

おい
なんだか前の章で
あいつのこと書いたんだって?

え?

あいつだよ
ジミ~だよ

はい

懐かしいよなあ~
それで
あいつ今 ど~してる?

いえ
それが
その後 わからないんですが。。。

確か
田舎へと戻って
実家の仕事を継いだと聞いたが

そのよ~でしたが
ど~やら
その後
良くなかったらしくて。。。

そ~か~
人生 いろいろあるからな

それより
それ
読みはぐったもんで
も1度 UPしといてくれよ って。。。

 


 

年に1度
棚の奥の方から
わざわざ引っ張り出して 観入る映画がある

 

” ジャイアンツ ”

 

そりゃ~大好きな映画で
まさに
アメリカンドリ~ムの原点

 

エリザベステ~ラ~の美しさ
これぞアメリカ男の ロックハドソン
そして
僕らの永遠のヒ~ロ~ ジェ~ムスディ~ン


若き日
何度も何度も
ジェ~ムスディ~ンを真似たけれど

とてもとても
あの姿には程遠く

 

ただただ
ジ~ンズの履き方を真似
革ジャンに
赤いスィングトップに
ウエスタンブ~ツを揃え
影のある男のふりなんかしたもんだった

 

そして
今もって
時折まだ
この映画を引っ張り出しては観入る癖
もしかすると
やつを

あいつを 忘れないが為なのかもしれない。。。

 

時は30年も前
場所は原宿 表参道

 

すれ違いざまに
仲間のひとりに
肩が当たったと振り返ったやつ

 

赤いスィングトップを羽織り
ジ~ンズに ラバ~ソ~ル

 

髪は金に近い茶で
少々のウエ~ブを施したリ~ゼント

 

クリ~ムソ~ダのポマ~ドを塗り
ジ~ンズの左後ろポケットには
髪をとかす べっ甲の櫛


当時の僕らは
波乗りブ~ムの真っ只中で
Tシャツに
ビ~サンに
フレア~のパンツ


そんな姿の連中には構っちゃられなかった

 

けれども
ちょいと売られた喧嘩
負けるはずもない斜に構えた仲間

 

しかしながらその相手
かなりいかした男で
ハ~フの顔立ちと
ジェ~ムスディ~ンにそっくりの風貌

 

まさに
スクリ~ンから抜け出たよ~な

 

おいおい
ちょっと待て

 

しかし
お前
いかしてんな って 間に入った僕

 

すると
おや
お前ら 同じ大学だったよな? ってやつ

OO学部だろ?

 

そ~だが
お前は? って僕

 

なるほど
そ~ゆ~ことなら と。。。
 


そんなわけで
その後
スタイルは違えど
良い仲間となったあいつ


彼は
クオ~タ~で
オジイちゃんがイギリス人

 

背丈こそ僕らと変わらないけれど
綺麗な目鼻立ちは
一見
確かに
ジミ~にも見えた

 

冬には
ボロボロの古着の革ジャンを羽織り
そりゃ~
スクリ~ンから抜け出たよ~な容姿

 

いつぞやか
僕らもそんな姿を真似
そりゃ~ボロボロの革ジャンなんかを
羽織ったもんだった

 

そ~
” 傷だらけの天使 ” のオ~プニングで
ショ~ケンが羽織ってたよ~な

あれだよ あれ

 

そんな彼が
ある夏
突然 言い出した

 

” 海へ 連れてってくれないか? ” と

 

僕らは
耳を疑った

 

おい
でも
その姿じゃあ~ 無理だぜ!! って
仲間のひとりが 言った

 

すると
彼は
わかった と言って

翌日には
ポマ~ドを落とし 6 : 4 に分け


ラバ~ソ~ルの靴は ビ~サンになり
クリ~ムソ~ダの開襟シャツは
ゴッデスのサ~フTシャツにもなって
僕らの前に現れた

 

僕らは
驚いたとゆ~よりも
失礼ながら
笑っちまったけれど

 

OK
ならば良いよ って
僕が言ってのけた

 

すると
戸惑った顔でいた彼は
笑顔に変わって

 

大変だったよ
この姿になるには
捨てるものが多過ぎたよ
一種の冒険だったよ って笑った


 

その週末
その日は訪れた

場所は
湘南 鵠沼海岸

 

天気は ピ~カン
風は 海へと吹き
波は 良い感じに砕け

でも
人 人 人

 

仕方なく貸した僕のシ~ガルを着て
なんとなくサマになった彼は
それでも
海では異邦人

 

青っ白い顔をして
今にも
太陽に溶け出すかのよ~な

 

ロングボ~ドなんて ダセ~!! って時代
ショ~トボ~ドしか
見かけなかった海岸で

仲間のひとりが
どこからか借りて来た そりゃ~長い板

 

しかしながら
昨日今日のやつに
上手い事乗れるほど
波ってやつは 言うことを聞いてくれるはずはなく

 

その後
週末ごとにそこをと目指し
あ~あ~ ってなあ~わけで
面倒なお荷物を背負っちまった僕ら

 

そして

夏が終わった頃
彼の肌は黒くもなって
髪は長く伸び

 

原宿で踊ってた
ロックンロ~ラ~の姿はすでになく

クリ~ムソ~ダのファッションも
もしや
すでに
似合わないかも? って姿となって

 

やがて

年を越え

卒業を迎え
田舎へと帰って行ったあいつ



 

田舎を出るとき
高校の修学旅行で訪れた原宿に憧れ


ロックンロ~ラ~と
クリ~ムソ~ダと
ジェ~ムスディ~ンに憧れた その男は

 

卒業を間近にして
僕らと出合っちまったが為に
サ~ファ~となって


ロックンロ~ラ~を忘れ
原宿をも忘れ

あれだけの容姿を持ちながら


” ジェ~ムス ディ~ン に なれなかった ”

 

卒業式の謝恩会で
僕らに近づいて来たあいつ

 

そして
ひとこと呟いた

 

” ありがとな ” 

 

なにが? ってとぼけた
僕らだった。。。

"too fast to live too young to die"