都会は雨のクリスマスを迎え
これだけ寒いのならば
いっそ雪になれば良いのにと
願ってみるけれど…
ちょいと時間が取れて
孫たち宅へと出掛けてみれば
すでに
あれこれと
サンタさんにお願いしてあると
微笑んでいる
長女は
ローラースケートと言い
長男は
パウパトのオモチャだと
次男は
まだまだ何も分からず
持参したケーキを頬張っている
サンタを信じているのか
それとも
まだそこまでではないのか
それでも
今夜は楽しみなようだ
振り返れば
我が家もそんな頃があったと
サンタの姿までして
オモチャを枕元に置いた日を
思い出す
息子が我が家を出て
ちょうど1年
帰宅すれば
今年は
カミさんと2人のクリスマス
缶ビールを半分づつ呑んで
チーズをちょいと摘んだだけの
わずかな時間のクリスマスイヴ
それでも
準備したプレゼントは
テニスや
山登りで使う
ベースレイヤーとすれば
カミさんからは
おかしのセット
あと2日で
長年の仕事を閉じる男には
こんなくらいが
ちょうど良いのだろうと
その氣遣いに
ありがとうと言葉にした
クリスマスの思い出は
多くの仲間たちのお陰で
楽しかったことばかり
それでも
その大半は忘れてしまい
わずかな記憶は
都合良く 変わりつつもある
それもまた
いずれ
隙間を埋めるかのように
都合良く 繋がって行くのだろう
その時
辛かった過去は消えて
記憶が笑顔に向かうのならば
それで良いと思ってみる
時間は急ぎ足で過ぎて
今はもう
止まらないカウントダウンと
戦うことなく
身体を任せ
周囲を眺めてもみる
すでに多くが届かない
あの頃の仲間たちは
元気だろうか? と
ふと
振り返ってみる
クリスマスイヴとなった
























