都会は雨のクリスマスを迎え
これだけ寒いのならば
いっそ雪になれば良いのにと
願ってみるけれど…

ちょいと時間が取れて
孫たち宅へと出掛けてみれば

すでに
あれこれと
サンタさんにお願いしてあると
微笑んでいる

長女は
ローラースケートと言い
長男は
パウパトのオモチャだと
次男は
まだまだ何も分からず
持参したケーキを頬張っている

サンタを信じているのか
それとも
まだそこまでではないのか

それでも
今夜は楽しみなようだ

振り返れば
我が家もそんな頃があったと
サンタの姿までして
オモチャを枕元に置いた日を
思い出す



息子が我が家を出て
ちょうど1年
帰宅すれば
今年は
カミさんと2人のクリスマス

缶ビールを半分づつ呑んで
チーズをちょいと摘んだだけの
わずかな時間のクリスマスイヴ




それでも
準備したプレゼントは
テニスや
山登りで使う
ベースレイヤーとすれば

カミさんからは
おかしのセット

あと2日で
長年の仕事を閉じる男には
こんなくらいが
ちょうど良いのだろうと

その氣遣いに
ありがとうと言葉にした



クリスマスの思い出は
多くの仲間たちのお陰で
楽しかったことばかり

それでも
その大半は忘れてしまい
わずかな記憶は
都合良く 変わりつつもある

それもまた
いずれ
隙間を埋めるかのように
都合良く 繋がって行くのだろう

その時
辛かった過去は消えて
記憶が笑顔に向かうのならば
それで良いと思ってみる



時間は急ぎ足で過ぎて
今はもう
止まらないカウントダウンと
戦うことなく
身体を任せ 
周囲を眺めてもみる

すでに多くが届かない
あの頃の仲間たちは
元気だろうか? と
ふと
振り返ってみる
クリスマスイヴとなった

ひとり
宇宙を漂っている
船外活動で
ワイヤーが外れてしまったらしい

もはや
これまでかと思っていたら
光る宇宙船が
突然 目の前に現れた

ゆっくりとドアが開き
お待ちしておりましたと
誰かの声

助かった! 
ありがとうと乗り込めば
そこは宇宙船ではなく
長いトンネルになっていて

歩く歩道のように
暗闇の奥へと運んで行く
これがブラックホールか?

しばらくすると
光る点が見えて来て
ようやくかと思う間もなく
押し流された



周囲を見れば
真っ暗な世界

それでも
夜空には数えて切れないほどの
黒い部分よりも
多い星の数

なるほど
かつて地球からも
これだけの星が見えていたのかと
眺めてみる

やがて
夜は開けて
太陽が現れた

しかし
そのスピードはあまりにも早く
すぐに過ぎ去って行く

するとまた
太陽は昇り

おや
さっきの赤い太陽ではなく
今度のは
黄色い太陽だ

すればそれもまた
わずかな時間で沈み
次は
青い太陽が昇って来た

まるで
信号のように繰り返すそれは
どうやら3つの太陽が
降り注ぐ星で

ここはいったい? と
思っていれば
目の前に穴が現れて
そこから
小さな生物が顔を出した

彼らは半透明で
その姿が分からない

聞けば
地上は危険で
地下で暮らしているらしい

なぜ? と問えば
ここは
かつての地球だと言う

そして
バカな人間たちは
核と共に滅んでしまったと笑う

すると
あのトンネルは
タイムトンネルだったのかと問えば

すべては
お前たちの責任だと
彼らは怒っている

それはすまん! と
詫びてみれば
お前は宇宙にいて
ここにはいなかったのかと
宇宙との大きな時間差を
告げた

そうだった
宇宙での1日は
地球では何年になるのだろう

これからどこへ? と
尋ねてみれば

キミは選ばれた生き残り
過去へも戻れるし
未来にも行けると教えてくれた

過去ならば
遠い過去の方が良い
近い過去だと
キミもまた滅んでしまう

ならば
未来へ連れてってくれと
頼んでみれば

では
平和な時代へとお連れしましょうと
宇宙船を呼んだ

それは
待つことなく素早く目の前に現れ
氣が付けば中の椅子に腰掛けている

では
3億年ほど先へと
それは一瞬に飛び立った



目の前の掲示板は
足早に回り
あっという間に3億年の未来

ドアが開き
外をと見れば
そこは
現代の日本

これは? と問えば

時代は繰り返し周っていると
微笑んで
ほらと
見せられた宇宙のループは

メビウスの輪のように
いつか見たあれだった



なるほど
そういうことかと
思ったところで目が覚めた

2026年は
世の中が大きく変わるから備えよと
どこからか
聞こえた氣がした

今シーズン
スタートから勢いのあった
コルツ

それが
クォーターバックの
相次ぐ怪我で
さあ
控えがいない
次がない



すると
まさか 5年前に引退し
地元の高校のコーチをしていた
フィリップリバースに! なんて

それでも
試合には出ずに
きっと
アドバイザーでの存在感かと
なんとなく思っていたら

なんと
今週の試合に先発で現れて
44歳
現役引退後 5年の時間を
埋めるかのような活躍


残念ながら
わずかな差で負けたけれど

NFLも
残り2試合

ギリギリ
プレイオフへの期待を背負い
出場するのだろう

復帰?


なんとも
大好きな選手で
まさか
またその姿を見られるとは
思っていなかった

世界最高峰のスポーツ
厳しいNFLの世界では
平均選手寿命3年と言われる中

44歳
救世主となるか!

カッコ良すぎるよ!


長年の仕事仕舞いだと
せわしく動いていたせいか

氣が付けば
もう
メリークリスマス

子供や
孫たちへと
カミさんが準備した
プレゼントを届けた先週末

そこへ
親父とお袋とのトラブルで
長居出来ず
急がされた時間

今年は
クリスマスどころではないと
諦めた日常



それでも
昨日
慌てて頼んだ
カミさんへのプレゼントが届き

せめて
ショートケーキでもと
コーヒーで頂こうかと
思ってみる

ブレンダリー


さて
この国よりも1日遅れの
大国のそれは

やはり本場の華やかさで
きっと明日には
時差を考えることなく
LAのママから
メリークリスマス! と
声が届くのだろう

すればこの
ポンコツの東洋人は
ひとり
あの頃のクリスマスを思い出し
こっそり
涙するのだろう


来年のそこには
行けるかな? なんて
思ってみれば

いや
桜の頃に
来るらしい

路頭に迷った45年前
人生を変えてくれた
海の向こうの恩人たちに
幸あれと

海を隔てて
祈ってみる


ここは
山のてっぺん

ここに降った雨や雪が
太平洋と日本海へと
別れて流れる場所と知り

持参した
ペットボトルの水を
そっと
そこへと流してみた

すると
それらは
わずかなタイミングのズレで
右へ
左へと
流れ出す

そうだ
大袈裟に言えば
右に流れた雫は 太平洋に
左の雫は 日本海にと

もう2度と出会えない
別れ道

そんな
わずかなことが
大きな別れ道となる
中央に高い山岳が連なる
この国だけの中央分水嶺




それは
僕らの心もまた
同じようで

頂上に辿り着いた後は
降りねばならない

その山の稜線を
身構えながら歩いてみれば
やがて
どちらかへと身体を傾け
そのどちらかへと降りて行く

それも
ほんのわずかなタイミングのズレで
右へも
左へも
その身は傾いて

やがて
その山に隔たれ
遠く離れてしまう

特に
男女の仲は
ふとしたことで
変わりやすく

若さの中
たとえ
後ろ髪引かれても
えいっ! と
引きちぎることばかり

その後悔は
もう取り返しが付かず
僕らの持ち時間の中では
戻らない

そんなことを
繰り返したことで
喜怒哀楽の中
大人になれたのだろう




目の前にある水を
手放したならば
もうそれらとは
2度と出会えないそうだ

もちろん
その水には名前も書いてないから
もしも
出会えたとしても
分からないけれども

それだけ
この星には沢山の水があり
時には 液体
時には 個体
時には 氣体として
世界を周っている

特に
海に囲まれ
海に守られ
その水が豊富で美しいこの国
中央を山で仕切られ
四季折々の景色を見せる

更には
寒帯から亜熱帯までもの
細く長いこの国では
欧州のすべての国ほどの
作物が収穫出来る気候

日 いずる国
神 やどる国

きっと
これほど良い国はないと
今更ながら思ってみる


区画整理による実家の移転や
コロナ禍等により
10年間も放置した
実家の親父の資材置場

そろそろ片付けて
以前のように
どなたかにお貸しせねばと
出掛けてみれば
入れないほどの草だらけ

更には
その草だったはずのものは
そこそこの木にもなっていて

さあ
どーする 状態

暇をみて
数日 出掛け
それらの撤去

本日もまた
朝から晩まで
ノコギリに
チェンソーでギーコギーコ

これでやっと
置きっぱなしの資材が
見えるようになった



そう
親父が元気な内に
要る物と
要らない物とを聞きながら
片付けねばならず

そのタイミングが
今になった

さて次は
資材の処分

ユニック車に積み込み
収集業車へと持ち込まねばならず
これまた
いったいどのくらい掛かるのか
分からないほどある

元々
倉庫や工場を作る
鉄鋼建設業だったから
まだまだ
それらの片付けは
何10トンもあり
春までに終わるかな? 状態

なんとか
セミリタイアは出来たけれど
年明けに手術予定があるので
それまでになんとかしたいと
思っていたけれど
ちょいと難しそうだ

本家の長男
本来ならば
二代目として
この仕事を継いでいたはずが

それなりの道をと
習っていたのに
僕の卒業を待たずして
廃業してしまったから

この40年で
その息子は路頭に迷い
こんなポンコツになったようだ

いずれにせよ
体調を崩したお袋と
元気な内にと
親父の都合を聞きながら

ここと
そこと
あそこも… なんて

実家へと戻る
準備が始まった

有り難いことに
元気な親たちに甘え
放置した時間が

まとめて目の前に現れたようだ

幸あれ…



そうそう

丸一日

重労働すれば

こうなるから

身体は簡単に反応してくれる


ならばこれを

1週間くらい続けたならば

もしや40代にもなるのかなあ 


な、ら、ねー、よ、  笑


幸せですか? と問われたら
多少の不都合はあれど
まあまあですと答える

でも
本当はもう少し
頑張って来れたら
もっと
幸せになれたのではと
振り返ることもある


氣が付けば
身体はもう
絶好調! なんて日はなくて

どこかに不調があり
痛みを持って
動きに制限を掛けて来る

それを齢だと
楽な言い訳をすれば
更にそれは進んでしまい
動くことが億劫にもなってしまう

何よりも
すべては身体が資本で
この身体無くしては
成り立たない

ましてや
魔法の薬があるはずはなく
日々の努力が
後に大きな差を作る

食事もまた然り
今食べたそれが
直後 自分の身体となるから

すでに
解毒の力が弱まったならば
慎重にそれらを選び
必要なだけ
丁寧に摂ることを
心掛けねばならない



時間との戦いは
仕方なくも
負け続けるわけだけれど

取り返せない時間ならば
その負けを
最小限に食い止めねばと

年齢を意識せず
老いを忘れるよう
若い連中の中で
彼らと対等に会話し
遊ぶことが良いのかもしれない



ただし
怪我には注意で
これまた治り難く
時間を有することとなるから
そこを
わきまえねばならない

それでも
年齢と
若さとは 別で

1年で
2歳 進む方もいれば
0.5歳 の方もいる




タバコ

食事
運動
ストレス
環境

やはり
ここなのだろう

命の時間と
引き換えていることを
忘れてはならない

酒は百薬の長なはずはなく
わずか1滴が毒となる

振り返れば
先立った仲間の多くは
やはり酒だった

これだけ
禁煙が進んだ世の中に於いて
タバコくらいやめられない奴は
もう それだけでしかない

食事も
美味い物をと急げば
良いことはなく

毎日
そこそこをと課して歩かねば
身体は落ちる一方

ストレスは
それを感じる環境から
逃げたら良い

我慢して
鬱にでもなれば
取り返しがつかない

環境もまた然り
ゴミゴミした都会など捨てて
地方へと
逃げたら良い

そこはきっと
笑顔で迎えてくれるはず

人間関係は
面倒な連中を
さっさと排除し

こちらを見て微笑んでいる方を
探したら良い



そんな理想が
出来たら良いと思うけれど
それを
無理にでも実行出来た者だけが
健康を保てるのだろう

失礼

人生経験を積めば
その時にやっと
辿り着く場所がある

書物もまた
そのひとつで

なるほど
こういうことだったのかと
何度目かの再読により
やっと氣付くことばかり

そうだ
読書は50を越してからが良い

いや
若い頃に読んで
その差を確認したら良い


落語は
その人生経験が豊富なほど
楽しめる

そこに
喜怒哀楽があれば
尚も
感慨深くなる

わずかに斜に構え
生きて来たならば
痛みをも伴っていたはずで

すれば
相手の心まで
分かるようにもなる

バーチャルではない
ましてや
想像でもない
その身を持って体験した
リアルさが物を言い

目の前の噺家は
目線から消え
その物語の中へと入り込む

そんなことが出来たならば
その噺家は一流であり
自分もまた
聴き手の一流なのだろう


時代は仕方なくも変わり
それでも
江戸の風が
そこに吹いていたならば

それが
粋というものなのだろう

古典と言われる作品は
長い年月を掛け
多くの噺家たちが
独自の味付けを付け足しして
完成されたもので

昨今の新作は
それを越えることは
しばし難しい

それでも
それらもそろそろ
古典になりつつあるが

果たして
昭和の世の中の物語は
令和に理解出来るのだろうかと

時代の移り変わる
あまりの速さに
戸惑いながら

今日もまた
新たな若手を探してみる


この国も
徐々に
物価は上がっているけれども

海外では
とんでもないくらいのインフレで
そこへ円安まで加速したが為
それらが解消されない内は
なかなか行きにくい

ハワイの友達は
ここで暮らしている以上
仕方ないと
苦笑いしているけれど

観光で出掛ける僕らは
きっと
この国の3倍ほどの価格差に
驚くだろう

更には
航空券の高値も続いて
そんなに掛かるのならば
他の選択があると
海外旅行を控える昨今

それでも
わずかな富裕層たちは
年末年始くらいはと
大枚を叩き
ハワイを目指す

国内でも
オーバーツーリズムにより
観光地の宿代は上がり
食事までもが上がり
日本人たちは
観光地を避け始めた


昨今の
タカ派の総理の発言により
隣国の不常識たちは来なくもなって
わずかに
宿代は戻りつつある

しかし国民たちは
すでに外国人たちで混雑する
観光地には行かないと
決めてしまったから
なかなか簡単には戻らない

長年
その観光地に住んでいた方々も
突然の
その混雑による不便さに
その街を脱出する始末

いったい
どうなってしまうのだろうか

都心のマンションは
軽く億を越え
僕ら庶民には届かない

賃貸で我慢するか
いっそ
地方へ脱出するかと
選択を迫られる

手を出すのは
やはり外国人投資家で
都心も
リゾートも
彼らに買われてしまう

それを食い止める術はなく
国も
そろそろ考えねばならない

そうだ
この国の国籍なしでは
買えなくしたら良い

いや
それでは
買える者もいなくなるか

そうなれば
仕方なくも
値下がりするのだろう

本当は
狭い都会など捨てて
さっさと地方へ移住し
人間らしく
暮らしたら良い 



人生は
思ったよりも遥かに短い

どこに幸福感を満たすかは
自分次第ではあるが
若い頃 憧れた都会は
もう要らない

そうだ
カネがあってこそ
楽しく暮らせるのが
都会なようだから

本当は
そのカネの為に
失う大事なものを
取り戻さねばならない

人間らしく生きるがために…

失礼

友達 いますか?
沢山 いますか?
あまり いませんか?

友達の数が
友達の質が
そのまんま
その人だそうだから

友達を見れば
その人が分かると
いつか
誰かが言ってたけれど…


年齢により
環境により
友達が変わったのも確かで

その都度
趣味も遊びも
変わったのも確かで

還暦でバイクを降りて
その遊びでの友達を
すべて失った

ただし
友達という既定は
曖昧であって

ただの知り合いで
終わることばかり

友達って何? と
自分へと問えば

究極は
1対1で
遊べる仲なのかもしれない

そう
大勢の中でではなく
ましてや
3人でもない

目の前の
その1人と向き合って
遊べる仲間なのだろう

それはもちろん
多くが集まっても
変わらぬ対応が出来ねばならず

1対1の時とは
違う対応でもすれば
それは
もしかして
友達ではなく
知り合いなのかも? と
疑うこともある



更には
マブダチともなれば
生涯の友であり

裏切ることなく
相手を思い

そう
自分よりも
相手がと思えたならば
それが
マブダチなのだろう

そんな友達は
すぐに出来るはずはなく
大抵は
ガキの頃からの
長い付き合いを持ってして
やっと辿り着けるわけで

きっとそれまでには
沢山のゴタゴタもあったはずで

呑めば
譲ることなく
殴り合うこともあっただろう

それでも
離れることなく
信じられるようになって

言葉なくとも
分かるかのような
そんな友達が
数人いてくれたならば
もう
それだけで良い



すれば
新たな友達など不要となり
新たな出会いには
深入りすることなく
笑顔で過ごす

あとは
残りの持ち時間を
笑顔で過ごし

わずかでも
彼らより早く
お先に! なんて微笑んで

ではまた
次の世でもと
約束でもしたい

男ってもんは
それで良いのだなあ