父は1年は個展をやらず練習に専念すると言いました。
別にそれで構わないし、言いそうな事です。
今までの作品とは別の、人を寄せ付けないけど、よく見てくれる人には柔らかく良い字だと分かるようなものが書きたいのだとか。
その為に訓練する、のだそうです。

発声の先生もなんだか凄い事になってるし、お弟子さんたちも案の定、えらい事になっている。
西宮市の日本画協会の先生が先の個展に来られたのですが、学校に通っているから良い絵が描けるとかはない、とはっきりおっしゃっておられました。
私もギャラリーねうねうで個展をしようと思ったのは、全く知らない土地で、何の伝手もない状況で、字の個展をした事もないギャラリーで、ゼロベースで父の仕事を私のプロデュースで提案しかったのでした。
寧ろ何も知らない人達の方が変な先入観や固定観念が無くて受け入れてもらえるという変な確信もありました。
入って来た時と帰られる時の表情の違いは明らかでしたし、私の説明も真剣に、そして受け入れようとする好奇心と柔軟性が見て取れた事は、僥倖でした。

これから私も自分や自分の生活を見直して、余計な人やモノには煩わされないように、本当の意味で自分を大切にすると覚悟を決めたところです。





当初、ギャラリーねうねうのオーナーさんは、西宮市、またはその周辺に知り合いと言えば、ピアニストであり武庫女の先生でもある城村奈都子さんしかいない、と聞いてとても不安だったそうです。
それでも、下見に行って、その上でやります、と私がいうものだから、ダメですとも言えず、かなり宣伝したと言っておられました。



結論からいえば、成功だったと言えます。
そんなに売れたんか?と言われたら、売れませんでしたが、それは想定内の話、先ずは、知ってもらう事、父と他の先生と何が違うのか、その事を話せればと思ってました。

島根にも理解してらもらえる人が数人おられます、が、たった3日で、こんなにも鋭い反応が返ってくるとは思っても見なかったです。
しかも、普通のおっちゃん、おばちゃんみたいな人が、書なんて分からんけど、諏訪さん、オーナーさんです、に読まなくて良いって聞いて、用事のついでに寄ってみた、と。
そしたら、凄いんです。
めっちゃ、私の話を真面目に聞いてくれて、最後は皆さん、皆さん、気分良く返っていただきました。

こんな嬉しい事は滅多にありませんでした。



地元のある画廊の人には、ここでは売れないね、と言われた事もありました。

勿体無いから、これで終わらせないで、とも言われました。

ここでは伝えきれないほど、興味深い指摘、話、反応があり、自信も少しついた次第です。

ギャラリーねうねうの諏訪裕子さん、紹介してくれた、本当に素敵なピアニストの城村奈都子さん、冬營舎さん、まさか本当に来てくれるとは、西宮で会うとか不思議な感じです。大学の友達。
そして、すべてのご尽力いただいた方々に深い感謝を述べさせてください。

つぎもやりますよ。

今回はありがとうございました。

あと、嬉しいことに一点、作品が売れました。ありがとうございました。
今回の個展の趣旨は崩し字を読まない。
読まなくても良い、と言いますか、読んではいけないという事です。

崩し字を読む事は、研究者に丸っと任せて、音楽を聴くように見ましょうよ、という事です。

しかし、おられるものです。

こちらが言わなくても思っている事考えている事を仰る方たちが。

明日までありますが、もう私としては成功でした。