5月9日は、名曲「素顔のままで」「ストレンジャー」「オネスティー」のシンガーソングライター、ビリー・ジョエルの誕生日(1949年)だが、「アイスクリームの日」でもある。
「アイスクリームの日」、知ってました? 自分はまったく知りませんでした。
この日が、アイスクリーム業界関係者にとっては、アイスクリーム・シーズンに入るスタートラインで、「夏・イコール・アイスクリーム・イコール・商売繁盛」という頭のスイッチがオンになる日なわけですね。
かつて、東京アイスクリーム協会という団体があって、東京オリンピックのあった1964年のこの日、記念事業として、あちこちの施設へアイスクリームをプレゼントしたそうで、それから協会はこの日を「アイスクリームの日」と決めたのだそうな。
東京アイスクリーム協会は、現在は日本アイスクリーム協会となり、やっぱりこの日にアイスクリームに関連するイベントをしているようです。
協会のホームページで見ると、過去に札幌、仙台、名古屋、金沢、広島、福岡などの街なかでアイスクリームを無料で配ったり、ラジオ番組とタイアップして、アイスクリームのプレゼントを実施していたみたいです。この日は、にぎやかな場所へ行くと、案外、無料でアイスクリームがもらえたりするのかも。
自分が子どものころは、アイスクリームは夏のもので、冬には近所の駄菓子屋へ行ってもアイスなど売っていなかった。ある冬の日に、従姉がどこかからアイスクリームの大きな円筒形の箱入りのやつを手に入れてきて、せっせと食べているのを見て、自分は驚いた。ぶるぶるっと寒けがしたのを覚えている。
「あんた、よく、そんなの食べられるねえ。寒くないの?」
「ぜんぜん。おいしいよ」
冬にアイスを食べる人間を見たのは、それがはじめてだった。現代の子どもたちには想像しづらいかもしれないけれど。日本も変わってしまった。
その昔、イタリアの或る王女が、暑い晩にアイスクリームをぱくぱくと食べながら言ったそうだ。
「これが罪じゃないなんて、とっても残念だわ」(サルバドール・ダリ著、足立康、滝口修造約『わが秘められたる生涯』新潮社)
わかる気がする。
アイスクリームはおいしいけれど、季節感や罪悪感があると、もっとおいしく感じられる、というお話でした。
(2014年5月9日)
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