今日はレッスンがお休みの週だったので、空いた時間を利用して、東京国立近代美術館で開催されている「パウル・クレー展」に行って参りました

パウル・クレーは、ご両親が音楽家、奥様もピアニスト、自身もドイツ・ベルンのオケに籍を置くほど、ヴァイオリンの腕前がプロ級という、音楽にとても縁深~い画家なのですよ

クレーは古典音楽から現代音楽まで幅広く関心を持っていたようで、自身の作品にも音楽用語をタイトルに用いることも多かったそうです。
私はクレーの作品の何が魅力的か…というと、
それは…
「色彩」です。
リズムのある「色彩」。
クレーはかつてドイツで教鞭を取っていました。
聞いた話によると彼は、
「色同士はただ置けば自然に和音を奏でるわけでない」
「3つのパートに分ければハーモニーは可能だ」
など、学生たちに色彩の感覚を音楽的表現で語ることもあったそうです。(学生たちは理解できたのかしら
)

彼は「芸術は目には見えないものを見えるようにすること」と語っていたそうですが、目には見えない芸術の一つに彼の愛する「音楽」があったのかもしれません。
実際に、クレーの作品の特徴であるリズムカルな線の表現、色彩の表現は音楽的であるという専門家の指摘もあるそうです。
て、聞いた話ばかり書いてますねっ

でも実際に、クレーの作品を間近で見て…
画が生きているようでした。
色のリズム?
線の息吹?
織りなす色彩。
たしかに色彩感覚って、音楽的感覚に通ずる部分が多いかもしれません。
クレーの作品は、耳で聴くのでなく、目で見る音楽なのでしょうね。

パウル・クレー
おわらないアトリエ
東京国立近代美術館
~7月31日(日)まで
http://klee.exhn.jp/index.html