「調べ学習」身の回りの不思議さがし① | 図書しどういんの読みきかせ日記

図書しどういんの読みきかせ日記

教室から遠く離れたすみっこにある小学校の図書館には毎日子どもたちが駆け足でやって来てくれます。
図書館大好きな子どもたちと読んだ本の記録です。

小学校では「調べ学習」という授業があります。

各々、疑問に思ったことを図書館内の資料を使って調べていくという授業なのですが…
これが中々うまくいきません。

先生方は、「調べたいことを今から5分で見つけて15分で調べなさい。」と言って子どもたちを図書館内に解き放ちます。

子どもたちは、先生の突然の指示に途方にくれ困惑しながらも、何とか「調べたいこと」を見つけてきます。

しかし、だいたいは「地球はなんで丸いの?」とか「宇宙はどうしてあるの?」など調べる価値もない途方もない疑問にたどり着き、それに関連した箇所を見つけて、ノートに書き写す「写し学習」で終わります。

本来「調べ学習」とは、自ら考え行動することを学ぶ、大切な「自立学習」の第一歩です。

子ども自ら疑問を「見つけ」出し、
それに対して自分なりの答えを「考え」出し、
その答えが合っているか資料を使って「検証」し、
その答えを自分のものとして「獲得」していく。

これこそが、受け身ではない、真の「勉強」であり、学校図書館の存在意義はこのためにあると言っても過言ではありません。

これが、成功するかどうか図書館担当者の腕の見せ所です💪✨

「調べ学習」成功のカギは、始める前にあります。

まずは地道な種まきから始まります。