父が、先日亡くなりました。
98才でした。
わりと元気そうだったので本当に驚きました。
介護は結局たった4日間で終わりました。
生前は、皆様には色々アドバイスを頂いて本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。
介護の記録を忘れないうちにメモとして残しておこうと思います。
これは、全くの自分用なので、読みにくいかもしれませんがお許しください



7/17(水) いつもよりずっと短いお散歩で終わる。しんどそう。
毎日欠かさず行っていたお散歩に以後行かなくなる。
水分はひたすらカルピスを求めるので、いつもケンカ…
水、お茶を飲まないので水分を摂らすのにとても苦労する。
7/20(土) ご飯を全く食べなくなる。重湯を飲ませる。熱を出す。
7/21(日) 39℃近い熱が続く。みぃさんに尿が濃いのは熱中症の疑いがあるからとクリニックへ行くことを勧められ、受診することにする。
7/22(月) クリニックに行き脱水と診断される。点滴をしてもらう。重湯も良く飲む。クリニックで出してもらった栄養ドリンクもとても良く飲む。
クリニックは、思いがけず良い先生で、家で介護が出来るように万全の体制をあっという間に整えて下さる。
7/23(火) 訪問看護の看護師さんが毎日点滴をしに家に来て下さる。もう大丈夫だと安心する。
寝たきり防止のためにリハビリを頼む。介護のための用品(歩行器など)、手すりの取り付けなど色々注文する。
7/24(水) だいぶ熱が下がる。
7/25(木) ホメオパシーレメディトリプルAを飲ませると急に顔色が良くなる。
全く意思の疎通が出来なかった父が、突然私の目を見てニッコリ笑って手を上げて挨拶してくれる。
今までの怪獣のような父と全く違って、とても優しい。
長男に「ありがとう。よろしく。さようなら。」と言う。
以降は、全く意思の疎通が取れなくなり、また怪獣に戻る。
7/26(金) 熱は下がったが、水も食べ物も口に入れると憎々しい顔をして全部吐き出してしまう。
ものすごい形相で怒りをぶつけてくる。
怪獣のよう。
すごい力で世話を拒絶する。
何をするにも抵抗する。
こんな風にボケて寝たきりの状態でどうやってこれからお世話をすればいいのかと絶望するが、今思うとボケたのではなく、「昏睡状態」で訳のわからない状態であったのだと思う。
7/27(土) 看護師さんに、もう2,3日しかもたないと言われる。
世話の拒絶は、もう何もしないで静かにしてくれという意思表示ではないかと言われる。
なので、点滴も嫌がるのでやめる。
「病院での看取りでなくて本当に良かったと思いますよ。」
と、看護師さんに言われて本当にそうだなと思う。
入院していたら今頃、沢山の管に繋がれて苦しみを延ばしていただろうと思うとゾッとする。
でも、すごい力だったので、看護師さんが仰るように死ぬなんて到底思えない。
その晩は、心配だったので、父の横に寝ることにする。
介護ベッドを入れていたが、最期は自分のベッドで死なせてあげたいと思い、すぐ横にある元のベッドに移す。
なので、私が介護ベッドに寝ることに。
意外にもとても寝心地が良いので驚く。
父は、自閉症アスペルガーなので体に触られるのをとても嫌がるから介護が非常に大変。
でも、なぜか手をソッと握るのは何も抵抗しなかったので、一晩中手を握ってあげる。
すると、とても安心した表情になる。
父が夜中に、突然「お母さん!お母さん!」と言って手を上げる。
はじめは、自分の母親の事を呼んでるのかと思ったが、言い方が私の母親を呼ぶ時の感じだったので、私の母が迎えに来たのかな?と、思う。
やはり、「お迎え」は、死ぬ前に来るというのは、本当だったのかな?と、考える。
7/28(日) 午前11時頃様子が急におかしくなり、長男次男を呼ぶ。
二人にしっかり手を握られながら息を引き取る。
父がまた元通りになる道筋を色々計画していて、治療のために海にも行く予定だったので「海に行けなかった…」と、落ち込む。
すぐに、看護師さんが来て下さって体をキレイにして下さる。
いつものお散歩スタイルに着替えさせてもらう。
顔もクリームでマッサージして下さり、まるで生きているよう…。
納棺師の仕事をして頂いた感じ。
本当に誠実で心のこもったケアをしてもらい感謝でいっぱいの気持ちになる。
夕方、クリニックの先生が来て下さり、診断書を書いて頂く。
先生も本当にお優しくて誠実で良い方で心が温まる

地獄のような介護の修羅場に、神様(医師)と天使(看護師さん)が助けに来てくれたような感覚になり涙が出る。
葬儀屋さんがうちに来てくれる。
各社見積りしてもらい、一番安い所に頼む。
葬儀屋さんを頼む時のポイントは、
・窓口としての役割のみの葬儀屋さんなのか、
・実際に葬儀を行う葬儀屋さんなのか
…見極める事が大切。
値段がだいぶ違ってくる。
つまり、おうちを建てる時も大きな会社に頼んでも実際に作るのは地元の工務店なので、直接工務店の大工さんに頼めば値段が安くなるのと同じ原理。
具体例を言えば、
「小さなお葬式」というコンビニのような葬儀屋さんが各所にありますが、そこは実際に葬儀をしてくれるわけではなく、葬儀を受注して仕事を近くの葬儀屋さんに振り分けるだけ。
実際に葬儀をやってくれるところに直接頼まないと中間搾取が発生して結果代金が余計に取られて高くなってしまうということに。
私は偶然、実際に葬儀をしてくれる所に頼んだので安く済みました。
いかに安く済ませるか、限界に挑戦したい!
そのため葬儀も何もなく、ただ「お骨」にしてもらう、88,000円の直葬プランというのにしようと思いましたが…
それだと、すぐに安置所に遺体を連れて行ってしまうというので、火葬の日まで自宅にいられるプランにしました。
でも、なぜかそれだと倍の169,000円になってしまうという…

「うちに置いた方が安置所に置くより高いなんておかしいですよね?」と、聞いても、ゴニョゴニョと口ごもりキチンとした返答は得られず…
しかし、亡くなると魂はしばらく遺体の側にいると聞いたことがあったので、火葬まで暗い安置所なんかにいさせられるのは父があまりにも可哀想だと思い、しぶしぶそのプランに決める
でも、お金が倍かかったとしても、慣れ親しんだお部屋でゆっくりお別れ出来て良かったと父の手を握りながら納得する。
それにしても、葬儀代の明細って本当によくわからない

結局、プランにオプションとして、ドライアイス代とお別れする時に棺桶に入れるお花を付けたのですが、これがなんと合計71,500円にもなるというボッタクリっぷり!



なので、合計が…
169,000円(基本プラン)+71,500円(オプション)=240,500円
にもなってしまいました。
(基本プランの値段がいくら安くてもオプションで値段がつり上がるので要注意。)
ドライアイス代1日16,500円は高すぎる(母親の時は11,000円)…
(思わず、自分で買ってきて乗せておくからいいです…と、言いたくなってしまう
)


でも、他が安い分こういう所で取らなくては…というわけなんでしょうね。
お盆に乗せただけのお花たち
が22,000円もするのも納得出来ない…

でも、前回母親の時は同じようにお骨にするだけのプランだったのに40万円近くもかかったので、それよりは全然安く済んで良かったことは良かったのですが…
母親のプランを見ると余計なものが本当に多かった。
例えば…
骨壷なんて、真っ白でいいのにキレイな花の模様のを選ばされてそれだけで22,000円。
火葬場の人への「心付け」なるものも20,000円も取られる。(今はこういう慣習がなくなったらしい。)
ラストメイクなんて変な化粧をさせられて44,000円も取られる。(母親が生きていたら相当怒られていた仕上がりに…)
火葬案内に22,000円も。
色々納得いかない名目がいっぱい…
私のようにこれだけ省いているケースでもこれだけ余計なものがあるのだから、普通に頼んだら一体どこまで、ぼったくられるのか…恐ろしいと思う

…と、お金のことは、これくらいにして…本筋に戻ります…



火葬場はわりと空いていて亡くなった3日後に予約が取れる。
その間、部屋は冷房を最低温度の18℃にして、送風は最大、24時間部屋を冷蔵庫状態にしなければならず、結構大変。
7/30(火) 火葬前日なので、葬儀屋さんが夕方遺体を引き取りに来る。
ものすごい雨が降り、どうしようかと心配したが、直前でやんでホッとする。
それにしても、来る葬儀屋さん来る葬儀屋さん、皆さんただならぬ雰囲気に戸惑う…
なぜか目の周りが皆さん真っ黒で…
母親の時もそうでしたが、何か「魔」をまとっているというか…
死体と向き合う仕事ってどうしてもこうなってしまうのかな?と思う。
父がいなくなった部屋がとても広く感じる。
7/31(水) 火葬場へ行く。市民は無料で焼いてもらえるので助かる。
最期のお別れに、父親が好きでよく歌っていた「山男の唄」を家族で歌ってあげる。(父親の遺言で全て終わるまで誰にも知らせないと言われているので私の家族だけで送る。)
母親は、とてもいじわるな人だったので、火葬する時は魔女を炉にくべるヘンデルとグレーテルのような気持ちで焼却炉に送り込みましたが…
父は、とても優しい人だったので、遺体が焼却炉に入れられる時は本当に悲しく、可哀想に思いました。
そして、1時間ほどで焼き上がる。
父は、とても大きく骨太な人だったので、骨壷に入れるのが大変そう…



でも、火葬場の人がキレイにピッタリ収めてくれて、さすがプロだな…と、感心する。
骨壷を箱に入れるとそれを渡されて終わり。
母親の時は、カバーがあったので、カバーは?と葬儀屋さんに聞くと「ない」と言われ困りました

そんなことってある?

安い葬儀で困ったのは、唯一ここだけでした。
なんかお骨の箱を裸で持たされて、いくらなんでもお父さん可哀想に…と、思いネットで買ってあげようと思ったら、6千円もするのでやめました。
すぐに使わなくなるのに勿体ない!
すると、白布が990円でAmazonで売っていたので、「あ、これでいいじゃん!
」と思い購入。


カバーなんかいらない。
白布で十分です。
しかも、お骨カバーは、上から被せるだけなので、安定して持つことが出来ない。
風呂敷でキチンと包んだ方が良いな~と、思いました

それから、葬儀代の補助が五万円市から出るというので手続きに行きました。
葬儀屋さんからも一万円のギフトカードがもらえたので、結局葬儀にかかったお金は、240,500円-50,000円(市の補助金)-10,000円(ギフトカード)=180,500円となり、まずまずの結果に。
次回は、全部自分で出来ないかな?と模索中…🤔

(次回って誰?
)

とにかく、全部自分でやりたい性分で…



人任せが苦手です。
そして、大変な手続きの記録は、また次回に…