2021年2月14日。
2匹の妊娠マウスがうちにやって来ました。初めて見た時の印象は、
「あんまり可愛くない。」
正直、そんな感想でした。
しかし2匹とも私が指を出すと両前足で掴んでクンクン。
餌をあげると素直に受け取って食べてくれます。初日は送られてきた搬送用ケースで過ごしました。
個体を識別するために
「NM-1」
「NM-2」
と識別番号を着けました。
妊娠マウスの「NM」です。
うちの子供が分かりやすいように
「NM-1」を「ブラック」
「NM-2」を「グレイ」と呼称しました。

翌日の2月15日。この日は一粒万倍日【事始めに良いとされる吉日】でした。
それぞれ別の飼育ケースを用意して引っ越しし、床材は細断した紙を使いました。
両方に10匹づつベビーが誕生。NM-1ベビーは全員黒目、NM-2ベビーは全員赤目でした。目の色だけはピンクマウスの時からわかるようです。
体重はみんな1gあるかないかぐらいの重さ、身長は3cm前後です。
↓2/20(生後6日目)の写真です。
ここに来て明らかに大きさが違うベビーがいる事に気付きます。
毎日のお世話で覗いたとき、グレイは子供に付きっきり、ブラックはいつも子供から離れたところにいました。
これが何か影響してるかも知れないと思い、2匹の子供を取り替えてみることに。
2/21(生後6日目)
グレイベビーは3.5g~3.8g(平均3.57g)
ブラックベビーは2.6g~3.7g(平均3.11g)
↓2/22(生後7日目)
この頃には全身にうっすらと滑らかな産毛が生え始めます。
2/24
グレイベビー 4.3g~5.6g(平均4.8g)
ブラックベビー 3.2g~4.4g(平均3.9g)
発育の状態は産毛が生え揃い、全身がツルツルと滑り、よく動きます。この頃からブラックとグレイは私が近付くとおやつを貰えると思ってか、手にまとわりついて来るようになりました。
スマホのカメラを向けると手によじ登り、鼻先をクンクンと動かしながら画面を覗き込んだり指を触ったり、好奇心旺盛です
毎日毎日、朝夕2回の餌やりと水換え、掃除の世話で飼育ケースを開ける度に、私が指を出すと両手でタッチしてきます。
それがコミュニケーションのようになり、私が餌と水を供給していること、綺麗に環境を整えていることが理解できているようでした。そして自分やベビーに危害を加えないということも。
世話をする時以外は飼育ケースを開けることはしません。
人の匂いがベビーに付いたら子食いするというのは一概に言えないのは知っていたので、私はそれほど神経質にならず、普通に掃除していました。これは環境にもよると思うので、当時の飼育環境にちょうど合ったやり方で、たまたま順調に成長したと考えています。
飼育ケースの中は外が見えません。
もしかしたら外の世界を見たいという欲求が、ブラックとグレイにあったのかもしれません。
全員が顔見知りになって仲良く過ごせた方がいいので、ちょくちょくベビー達を入れ換えて様子を見ました。
発育の様子でも、ブラックベビーに小さい子がいるのが気になっていたのもありました。
どちらの親も分け隔てなく子供達を面倒見ていました。
↓3/2(生後15日目)
前日からちらほらと開眼する子が出てきて、この日でベビー全員が開眼しました。
♂か♀かの判別は当時の私には難しかったです。【今では7~8割りがた、生まれてすぐに判別できます。】
ホッパーマウスと言われる通り、よくとび跳ねます。この頃から脱走や事故に注意しなければいけません。

↓3/4(生後17日目)
↓3/6(生後19日目)
自分なりに性別を分けてみました。
↓3/8(生後21日目)
↓3/20(生後32日目)
♀の性成熟は生後30日~50日。
♂の性成熟は生後60日~70日と言われています。つまり最短でも♂の性成熟を待たなければ繁殖出来ません。
気が早い話だけど、今のうちに仲良くなってくれれば繁殖がスムーズにいくかと同居させることに。
みんな幼馴染みなので揉め事もなく、仲良く過ごせています。
↓3/27(生後39日目)
ブラックベビーの小さい子は他の兄弟より半分ぐらいの身長と体重しかなく、様子を見ていてもこれ以上大きくなりそうになかったので、種親から外しました。
食べる時もゆっくりで、おっとりした性格のようです。だけど頭は良い子だったので、この子の遺伝子も残したいと思っていました。
しかし数ヶ月後、残念ながら冬を越せずに亡くなってしまいます。

小さい子は名無しのチビ助と呼んで、グレイとブラックと一緒に同居していました。
この頃にはグレイとブラックがいる部屋(ケース)では、弱った子や怪我をした子など、元気な子達と離した方が良いと判断した子だけ、面倒を見てもらうようになっていました。
今はもうありませんが、その部屋を「安息の家」と呼んでいました。
現在、グレイファミリー、ブラック3世4世は100匹近くいますが、既にお迎え先が決まって出荷したマウスや餌として消費したマウスを含めると500匹以上も生まれた計算になります。
現在の様子↓

そして色んな事を教えられました。
生き物から学ぶことは多いです。
本当にこの子達には感謝しています。
さて、次回は衣装ケースと飼育ケージで飼育した場合の繁殖率、死亡率の違いや、床材とペットシーツを使った場合の感想を記事にしていきたいと思います。
分析的に見ていますがあくまで個人の感想程度に、ご参考になれば幸いです。
↓以下、過去記事です。













