シリーズ第3弾。今回は、再びラスベガスが舞台ということで、オールスターキャストの豪華さと相俟って、なんとも贅沢な気分にさせてくれる。今回は“大御所”アル・パチーノを敵に迎え、一段と出演陣の厚みも増した。例によっていつものメンバーが集まり、さらに、前作までの敵・ベネディクト(アンディ・ガルシア)まで加わって、アル・パチーノ演じる巨大カジノのオーナーをやっつける。(ただし今作では、ジュリア・ロバーツもキャサリン・ゼタ=ジョーンズも不参加のため、その分の華やかさはマイナス)

ダイス(サイコロ)の工場に潜入して製造工程からイカサマを仕込んだり、地下に巨大な掘削機を仕込んで巨大な地震を発生させたり・・・と、今回も作戦自体はかなり大掛かりかつ金がかかって手の込んだモノ。ただ、前作までの「盗んで、逃げる」という単純明快な目的とは違い、今回は、いかにカジノ(オーナー)から金を巻き上げるかがメインなので、仕込み自体は大掛かりでも、やってること自体はチマチマしていてどこか地味。最終的には一晩で5億ドル(!)巻き上げた、と言ってはいたが、演出的にも視覚的にもスカッと爽快だった「11」の派手なクライマックスと比べると、小ぢんまりとしていてイマイチ盛り上がりに欠けた。

クライムムービーとしてはかなりの物足りなさを感じるが、映画としての華やかさは及第点。豪華ハリウッドスターたちによるプロモーションビデオとして、何も考えずにぼーっと眺めるにはよいかもしれない。

評価:★★★★★★(6.0点)

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『オーシャンズ13』
(原題:Ocean's Thirteen)
監督:スティーブン・ソダーバーグ
出演:ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・ディモン、アンディ・ガルシア、アル・パチーノ
(122分/2007年・ワーナー)

空前のバブルに沸いていた80年代末期、あの頃流行ったいわゆる“トレンディ・ドラマ”に相当ハマっていた。『君の瞳をタイホする!』から始まり、『抱きしめたい!』『君が嘘をついた』『君の瞳に恋してる!』・・・などなど。そんな中、一番好きだったドラマが、CX系「木10」枠でやってた『ハートに火をつけて!』。当時、浅野ゆう子が毎回、“ひとりカラオケ”を熱唱する場面が話題となった。キャストもかなり豪華で、柳葉敏郎、田中美佐子、布施博、かとうかずこ、鈴木保奈美、風間トオルなどなど、複数の男女が仕事もそっちのけで、やれ誰が好きだの嫌いだのと「恋愛ごっこ」に没頭する様を描いていた。

この『そんな彼なら捨てちゃえば?』も、まさにそんな映画。ひとことで言えば、超豪華キャストで送るハリウッド版”木10ドラマ”。さすがに、日本のトレンディードラマのような派手で煌びやかな世界感でなはなく、等身大のリアルな恋愛模様として描いてはいるが、美男美女が、仕事そっちのけで惚れた腫れたに夢中なのは同じ。キャラ的にいろんな人物がおり、恋愛模様も様々なので、誰かしらに自分を重ねて観ることができる。ただ、登場人物が多くて人物関係がややわかりにくいのと、この手の映画にしては台詞廻しが平凡すぎてあまり印象に残らないのが残念。

それにしてもまぁ、女の子って、ホントに恋愛話が好きだよね。「ガールズトーク・ムービー」という触れ込みがまさにピッタリくるような1本。

評価:★★★★★★★(7.0点)

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『そんな彼なら捨てちゃえば?』
(原題:He's Just Not That into You)
監督:ケン・クワピス
出演:ジェニファー・アニストン、ベン・アフレック、ジェニファー・コネリー、ドリュー・バリモア、ジャスティン・ロング、スカーレット・ヨハンソン、ジニファー・グッドウィン、ブラッドリー・クーパー
(129分/2009年・ワーナー)
この手の映画がシリーズ化されると、大抵1作目のデキが一番良くて、あとはもう「惰性」というか「搾りカス」というか、とにかくどんどんクソ映画になっていくことが世の常であり。。。残念ながらこの「バイオハザードシリーズ」もご他聞に漏れず、前作の『Ⅲ』なんかはかなり酷かった。ゲームのキャラをムリヤリ登場させて「これはバイオハザードなんですよ」というアピールこそしていたが、主人公のアリスは無敵状態で、話も大きくなり過ぎだし、もはや「バイオハザード」を名乗る意味もほとんどないような駄作だった。

そしてこのシリーズ第4弾「アフターライフ」である。あまりのシリーズ凋落ぶりに我慢できなくなったのか、1作目以来、久々にポール・W・S・アンダーソン自らメガホンを取った。その結果、原点回帰、なのかどうかはわからないが、2作目・3作目とどんどん原作無視で突っ走ったこれまでと違い、今回はわりと”ゲームっぽさ”を重視した紛れもない『バイオハザード』となった。

もはやほとんど無敵状態にまでなってしまったアリスに、序盤、T-ウィルスの中和剤を注入し「普通の人間に戻す」という半ば強引なリセットはナイスアイデア。ゲーム性が増した。話自体は前作よりも小ぢんまりとしたが、その分、それぞれのキャラの見せ場もある。また、3Dを意識したアクションシーンのデキも申し分ない。風呂敷を広げすぎた感のあるストーリーはもはや理解不能ではあるが、もともと「ゲーム」なのでこれは問題なし。

評価:★★★★★★☆(6.5点)

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『バイオハザードⅣ/アフターライフ』
監督:ポール・W・S・アンダーソン
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、アリ・ラーター、イアン・グレン
(97分/2010年・SPE)

トム・クルーズ&キャメロン・ディアス共演の、スパイ・アクション・コメディ。
キャメロン演じるミーハー女のジューンが、空港で出会ったちょっとカッコイイチャラ男のロイ(実はスパイ)と出会い、とんでもない逃亡劇に巻き込まれていく・・・というお話。

トム・クルーズはまんま"イーサン・ハント"だが、キャメロン・ディアスが久々に素晴らしいコメディアンヌっぷりを存分に発揮し、ひじょうに楽しいデートムービーな仕上がり。主演の2人ががっぷり四つに組んで、丁々発止のやり取りをしながら、次々と、危機一髪なアクションをこなしていく。話はジューン視点で描かれているのだが、なんと、途中途中で『ジューンを失神させる(!)』という強引、かつ、大胆な手法で、場面場面をめまぐるしくすっ飛ばしていく。おかげで、中だるみや無駄なシーンもなく、そのテンポのよさがひじょうに心地よい。それを逆手に取って、敵に追っかけられてとんでもない状況に陥ったジューンが、「キャー!いっそのことあの薬で、私のこと眠らせちゃって!」と叫ぶシーンなんて、巧いし、思わず爆笑した。

ストーリー自体は一晩寝たらすっかり忘れてしまいそうだけど、主演2人のキャラクター、テンポ、アクション、笑い、すべてが及第点の秀作。

評価:★★★★★★★★★(9.0点)

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『ナイト&デイ』
監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:トム・クルーズ、キャメロン・ディアス、ピーター・サースガード
(110分/2010年・FOX)
もうかれこれ10年ほど前に公開された、ジョン・トラボルタ主演のアクション・クライム・ムービー。
凄腕のハッカーという役どころにヒュー・ジャックマン、そのハッカーをスカウトに来る謎の女にハル・ベリー。
(ヒュー&ハルって、まんまX-MENじゃないか!)

トラボルタは、なかなかひとクセもふたクセもありそうな味のあるボス役を好演していたが、筋肉ムキムキのヒュー・ジャックマンがハッカー役っつうのは、いまいち、ミスキャストな気がする。そして、ハル・ベリーは劇中、どどーんとおっぱいを披露(ただし健康的でエロくはない)。

当時、マトリックスよりも面白い!といかいう宣伝文句で売られた映画だけど、マトリックスどころか、お話としては、そこらへんに転がっている”どこにでもあるようなありふれた・・・”という印象。。。前半~中盤くらいまではなんとなーくダレた演出で、派手なアクションも、ワクワクするようなミステリーもない。それでも、大型のバスがヘリに吊り上げられ、ロスの上空を舞う終盤のクライマックスだけは、ちょっとだけ楽しめた。ラストは「(いちおう)大どんでん返し」が待っているが、これも、完璧には観客を騙しきれていない印象で、なんとも消化不良。もっとスッキリ騙された!と感じさせて欲しかった。

評価:★★★★★★(6.0点)

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『ソードフィッシュ』
監督:ドミニク・セナ
出演:ジョン・トラボルタ、ヒュー・ジャックマン、ハル・ベリー、ドン・チードル
(99分/2001年・ワーナー)
南アフリカ共和国のヨハネスブルグを舞台にした、変化球的なSF映画。なんと地球にやってきたエイリアンが、「第9地区」と呼ばれる難民キャンプで暮らしていて…というお話。

序盤は、ニュース映像やら、インタビューやらをメインとして、話が進んでいく。キャストがみな無名なため、誰が主役なのかいまいちわかりにくいが、どうやら「ヴィカス」というエイリアン対策課の担当職員らしき人物に何かが起こる・・・ということがわかってくる。エイリアンたちを「第9地区」からもっと郊外の「第10地区」へ移動させるべく、立ち退き交渉へ向かうヴィカス。そのさなか、エイリアンたちが隠し持っていた変な液体を被ってしまい、なんと身体がエイリアン化していく・・・!!

後半は、「ヴィカス&エイリアン」 vs 「国家機関の軍隊」 vs 「ヨハネスブルグのギャング団」 という三つ巴の大バトルが展開され、迫力あるアクションシーンが楽しめる。まるで「バイオハザード」+「トランスフォーマー」みたいな展開に。映像的には、かなりグロイシーンもあって、賛否が分かれそうではあるが、個人的には素直に楽しめた。

評価:★★★★★★★(8.0点)

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『第9地区』
監督:ニール・ブロムカンプ
出演:シャルト・コプリー、デビット・ジェームズ
(111分/2010年・ワーナー/ギャガ)

3D字幕で鑑賞。

巷で「あのアバターを超える3D体験!ジェームズ・キャメロン絶賛!!」と騒がれている?のを耳にし、これはぜひとも!と映画館へ行ってみた。

ハッキリ言って、ストーリーは一晩たったらすっかり忘れてしまうような、どうでもいい話っちゃあ話なんだけど、確かに、3D映像はスゴイ!!!とくに終盤のシカゴの街での大アクションバトルは、もうね、あまりにも凄すぎて笑っちゃった。こんな映画なのに、ジョン・マルコビッチやら、フランシス・マクドーマンドやら、パトリック・デンプシーやら、芸達者な人たちが出てるのもある意味スゴイ。まさに役者の無駄使い。マイケル・ベイ、あんたはスゴイよ。笑

これはもはや「映画」じゃないよ。そう、間違いなく「体験型アトラクション」だ。ディズニーランド(いやUSJかな)でスリル満点なアトラクションに乗って、思わず爆笑してしまうような、なんかそんな体験。

そう考えると、たかだか2,000円ちょっとで2時間半以上も楽しめるんだから、コレ、そうとうお得だと思う。まかり間違っても、家のテレビで観るようなもんじゃない。

評価:★★★★★★★★★☆(9.5点) ※注:”体験型アトラクション”としての評価。
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『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』
監督:マイケル・ベイ
出演:シャイア・ラブーフ、ロージー・ハンティントン=ホワイトリー、ジョン・タトゥーロ、パトリック・デンプシー、フランシス・マクドーマンド、ジョン・マルコビッチ

(157分/2011年・パラマウント)

シリーズ第1作の『賢者の石』から10年の月日が流れ、いよいよハリー・ポッターも最後の最後、本当の最終章。
ここまで、映画も全て観たし、原作も全て読んだ“にわかポッタリアン”としては、さすがに映画館に足を運ばないわけには行くまい。

『謎のプリンス』までは、分厚い原作を1本の映画に無理やり凝縮された感があった本シリーズであるが、最終巻の『死の秘宝』は、ついに前/後編に分けられた。

物語の序盤~中盤にあたる『死の秘宝 part1』が、いまいち盛り上がりに欠け、かつ、ラストもぶつ切りの中途半端なデキだったのに対し、物語の中盤~ラストまで(つまりクライマックス)を描く『part2』は、のっけからアクションに次ぐアクションの連続!!シリーズ初の3D効果も相俟って、ラストまであっという間の2時間。今までのシリーズに出てきたキャラクターも、豪華キャストで勢ぞろい。主役の3人はもちろん、ネビル、ルーナ、ジニー、ジョージ&フレッド、そして、マクゴナガル先生やフリットウィック先生までが、それぞれに大活躍!(個人的には、モリーおばさんがベラトリックスをやっつけるとこが一番好き)

ヴォルデモートの最期がややあっけなかったのと、10年続いた超大シリーズにしてはエピローグがあっさり気味だったのが惜しかった。(ロード・オブ・ザ・リングのように長々と・・・とは言わないまでも、もう少し19年後のシーンが観たかった)

評価:★★★★★★★★★★(10点!)
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『ハリー・ポッターと死の秘宝 part2』
監督:デビット・イェーツ
出演:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、レイフ・ファインズ、アラン・リックマン、ヘレナ・ボナム=カーター、ボニー・ライト、イヴァナ・リンチ、マシュー・ルイス、ゲイリー・オールドマン、マイケル・ガンボン、ロビー・コルトレーン、マギー・スミス、ワーウィック・デイビス、エマ・トンプソン、ジュリー・ウォルターズ、デビット・シューリス、トム・フェルトン
※最後なので、全員書いちゃいたいくらいだけど、ここらへんでやめときます・・・。
(130分/2011年・ワーナー)

シリーズ最終章(前編)。

前作のラストでダンブルドアが殺され、いよいよ、ヴォルデモートとの最終決戦!!
・・・の前の、分霊箱探しの旅を描く、冒険譚。ということで、ホグワーツはほとんど出てこないし、中盤からはほぼメインの3人しかスポットが当たらない。

これまでの作品と違い、前/後編に分かれた分、細かいエピソードもきっちり描かれているのはいいのだが、原作を知らないと、よくわからない部分も多数あり。(マンダンガスって誰?とか、ビル&フラーの関係、とか…)

ラストは、そもそも本作が完全な「前編」のため、次回へ続く、的な終わり方で非常にモヤモヤする。
当然、物語のクライマックス部分も「後編」となる『part2』にて描かれることになるため、1本の映画として観ると、いまいち盛り上がりにかける出来上がりとなった。

評価:★★★★★★(6.0点)

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『ハリー・ポッターと死の秘宝 prat1』
監督:デヴィット・イェーツ
出演:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、レイフ・ファインズ、アラン・リックマン、他
(146分/2010年・ワーナー)
思いっきり期待を裏切った(というより方向性を見誤った)前作から6年。
今度のターミネーターは、過去3部作で散々語られてきた「未来」が舞台。

がっかり度合いMAXだった前作の弱っちいニック・スタールのジョン・コナーから一転、
今回は、クリスチャン・ベールが骨太でカッコいいジョン・コナーを演じている。
一方のサム・ワーシントンは、心を持ったターミネーターという役どころだが、
序盤、どっちも坊主頭で泥まみれなので、最初はどっちがどっちだかよくわらかんかったw

「ターミネーター」といえば、未来からやってきた殺人マシンと死闘を繰り広げる、
という固定フォーマットに則ったストーリー展開がウリのシリーズのはずだが、
今回は、その「未来」が舞台なのだから、およそ「ターミネーター」らしさはない。
中盤、馬鹿デカイ、巨大ターミネーターが登場するシーンなんぞ、もはや『トランスフォーマー』である。

が、映画としてつまらなかったかと言われれば、そんなことはなく、迫力ある映像と
手に汗握るアクションシーンの連続で、かない良いデキバエではあった。
ただし、ストーリー的にはありきたり、観終わって3日もすれば、あらすじもすっかり忘れてしまうこと請け合い。
個人的には、ラストのとってつけたようなハッピーエンドも気にいらない。

『ターミネーター』シリーズも、今やすっかり、そこらへんにゴロゴロ転がっている、
”単なるアクション映画のひとつ”に成り下がってしまったと思うと、ちょっと寂しい限り。。。

評価:★★★★★☆(5.5点)

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『ターミネーター4』
監督:マックG
出演:クリスチャン・ベール、サム・ワーシントン
(114分/2009年・SPE)