こんばんは、古代です。

本日はアメリカから一時帰国した心の友(某アイビー・リーグでMBA挑戦中)と杯を六本木にてかわした。彼とはかれこれ5年の付き合いになるが、お互いのライフキャリアにおける分岐点でいつもなんらかのコンタクトをとってきた。今回もお互いの近況、そしてお決まりの日本に対する想いや提言、海外から見た日本観などを中心に議論を展開した。

現在、彼は某外資の投資銀行でインターンをしているが、どうやら根底にある問題意識は小生と一緒であるようだ、つまり“日本は第二の開国をしなければならない"ということである。しかし、問題意識に行き着くプロセス、またアプローチが大きく違うので多いに話は盛り上がった。

日本を想えば想うほど、日本社会や多くの企業のスタンスに疑問を感じる、つまりは若者を支援するどころか、冷や飯を食わせようとしていると感じるのである。正直、彼などは日本の名だたる企業から引く手あまたであっておかしくない人的資産であるのに、現実はどうやら違うようである。多様性を受容しない企業体質、異質であることを良しとしない日本企業の頑固さ、また活かすことができない悲しさを感じる。
彼のような人的資源が外資系に行ってしまう、これはあきらかにbrain drainだとおもうのであります。

ただ、古い人間で構成されている日本企業は、すでに寿命のときを迎えているのかもしれない。すべての生命に寿命があるように、多くの日本を牽引してきた偉大な日本企業は寿命のときを迎えようとしてきているのかもしれない。そのような、日本企業に多様性を入れて、活かそうと処方箋を与えても、すでに手遅れなのかもしれない。ソニーがアップルやサムソンに破れたことも、これも一つの必然的な時代の流れなのかもしれない。だとすれば、若い世代で第二のソニーなる企業を生み出していかなければならぬのではないか、若い力は寿命を迎える年寄りを気にすることなくダイナミックに跳躍、躍動しなければならないのではないか。「これからの時代を担っていくのは若い君たちだ」などと偉い年寄り達がかっこ良くいうが、権限委任をし、若い力を真の意味で支援している方々がどれぐらいいらっしゃるのであろうか。とにかく、過度な期待を年寄り達に持たず、going our wayで行くことが大事である、ということを強く思ったのであります。

あぁ.....アルコールで饒舌になってしまいました、もし、若者を真の意味で支援してくれている偉いお年を召された方がご覧になられていた際は、どうかお許しいただきたいのであります。そして、このフラット化された時代を生き抜かなければいけない若い力への支援を続けていただきたい、とお願い申し上げるしだいでございます。

古代




本日は不毛地帯のモデルになった商社に研究関連のヒアリングに行った後、表参道で会合をもった。
また、その3人で行った会合は、なかなかどうして白熱した。震災支援を第一線で色々な方を巻き込みながら実行している某SFC生のお話、表参道のランドスケープに携わりながら、フリーとして貪欲に社会的活動をされている方との議論は多いに盛り上がった。話の内容は主に3.11震災後の日本構想や被災地支援などであった。

最近、自分の領域を柱に物事を捉えて論じるように意識しているため、一つの自分なりの視座を明確に示し伝えることが出来たと思う。参加者全員がこれで論じ始めると議論は盛り上がる。
月曜日は朝から夜中まで脳を酷使するため、本来火曜日はOFF的要素をもたせて休養にあてているのだが、本日という日を例外にしてよかった。大変実りの多い一日を過ごせたのである。

花田先生が常々おっしゃっているオープンマインドでいることの重要性が身に染みた。何事も素直に、バイアスを排除して捉え、そして吸収することは大事である。大事なことは何事にも否定をしないことだ。そして多様な視点に立つことだ。

近況であるが、学ぶことが楽しくて、辛くて仕方がない。学べば学ぶほど指導教官である花田先生の深さをしり、近づけば近づくほど遠くに見えるのが花田先生である。まるで宇宙のようだ、これは実際に体験しないとわからないと思う。表面的な情報でなく、本質的な情報をつかみ取る重要性、様々な視座に立って考える多面性など、「ものの見方」の鍛錬がされている、というか学び取っている気がする。教えてもらうのではなく、自分で考え学びとらなければいけない、これが花田流である。

”本物”の学者に巡り会えた、日本屈指の学者の考え方に触れることができる。これは、幸せなことであると考えているのであります。
高橋俊介さんからオススメいただいた『文明の生態史観』を読んでみたので、紹介したいのであります。

本書は梅棹氏が1955年にアフガニスタン、パキスタン、インドへの学術調査旅行を基に書かれた、文明史観であります。この論文の貢献は、従来までのアジア対ヨーロッパという習慣的な座標軸の中に捉えられていた世界史に新たな視野をもたらした点にあります。
その視座とは「西ヨーロッパ」と「日本」を第一地域、のこりを第二地域とするものです。従来までの世界史の視座では、日本はアジア諸国の一つであると捉え方であったが、梅棹氏は日本をユーラシア東側における唯一の第一地域とし、ユーラシア西側の西欧諸国と並行的に進化してきたと捉えています。特徴として第一地域は封建制の存在と早い時期からの市場経済の発達をあげており、第二地域の特徴として、古くから文明が栄えて専制的帝国を築いたが、封建制を発達させることなく、絶えず遊牧民による破壊的圧力にさらされ続けたことを例にあげています。

この論文が発表された時、多くの反響が各方面からあったそうですが、多くは世界文明の生態史観というより「日本論」として受け止められていたそうな。本人は日本を中心としたナルシズムな文明論を語ったわけでなく、一つの世界史の理論を語ったつもりであったらしいのですが、その受け止められ方は世界での日本の地位を第一地域として高く設定し、論じたものと受け止められていたそうです。

文中には"知識人諸氏の要求にこたえて、今日もまた、わたくしは「日本」を問題にしなければならないのかという憂鬱が、わたくしの心を動揺させているのであります”などと、日本への強い関心と愛情を感じさせぬようしておりますが、梅棹氏の文章は日本への愛と誇りが滲み出ており、味わい深い文章と共に、日本人の心を熱くしたのは想像に難しくありますまい。

というワケで、この本をオススメしたいのであります。



文明の生態史観 (中公文庫)/梅棹 忠夫

¥780
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これは、凄い!!!
官僚の中にも、熱い想いで毎日様々な企業と議論をし、どう日本が世界で戦っていくのか真剣に考えている方々がいるのだ。

パナソニックやトヨタ自動車が興味を示しており、日本の製造業復活のきっかけとしたい」

 経済産業省幹部は期待を込めて語る。

 両社が興味を示しているのは、東芝が5月に買収することを決めたスイスのランディス・ギア社と、この案件に追加出資を決めている産業革新機構の動きだ。現在、機構は追加出資比率など最終的な調整をしているが、50%弱で検討している模様だ。

 機構は投資ファンドとしての性格があるためエグジット(出口)戦略、すなわち資金回収の青写真が重要だ。そして、機構の持ち分の一部を引き受けるエグジット先として浮上しているのが、パナソニックとトヨタだというのだ。

 ランディスはスマートメーター製造とシステム構築で豊富な実績を持つ。太陽光や風力発電、蓄電池などを街に配置し、環境負荷の低い省エネルギー都市「スマートコミュニティ」が世界的に注目されているが、スマートメーターはその都市に住む各世帯に必ず設置される。電力やガス、水道などの利用状況のデータを収集し制御する機械で、スマートコミュニティの肝である。

 そのスマートメーターの世界シェア36%(2009年、米データモニター社)で世界首位を走るランディスを東芝が手中にしたことで、経産省が描いていた、世界中のスマートコミュニティ構築事業を日本企業連合で受注し、それを日本の製造業復活のきっかけとするという構想が具体化へ大きく前進したのだ。

 パナソニックは、機構のエグジット先として検討していることについて「そのような事実はまったくない」としているが、関係者は「パナソニック側からこの件に関して興味を示して経産省を訪れ、情報収集をしている」と話す。

 スマートコミュニティ事業では、太陽光発電システムや家庭用蓄電池、電気自動車などが都市計画の中で重要な要素として登場する。パナソニックは省エネ家電のほか、グループ会社の三洋電機で太陽電池や蓄電池の拡販を今後の成長のカギとしている。トヨタにおいてはプラグインハイブリッド車だ。両社とも経産省の構想とも合致する東芝・ランディス連合にかかわるメリットは大いに見込めそうなのだ。

 さらに、現在、NIST(米国国立標準技術研究所)などを中心にスマートコミュニティを構成する技術の国際標準化の議論が進められており、ランディスは主要メーカーとして、その議論の中心にいる。国際標準化の波に乗り遅れないためにも、他の日本企業は東芝・ランディス連合との距離を縮めておきたいところなのである。

 そしてなにより、原発インフラ輸出の先行きが震災で見えなくなった今、経産省にとって東芝・ランディス連合は製造業復活の光明でもある。



出所:週刊ダイヤモンド

http://diamond.jp/articles/-/12873