「ISHYST 〜REMEMBERING SONGS〜 Zepp ダイバーシティ」を見てきました。ライブレポ的なものは詳しい方々のものを読む側だし、私は感覚的なところしか分からないので、10年くらい後で読んだ時に自分がなつかしめるようなログを。
ちなみに丸太という意味でもあるLOGはスラングだと…ていうんだよ!とか教えられた小学生男子のような言葉は無駄に覚えてる。
前回のダイバーシティのライブを見てたので大分雰囲気がわかってたのもあるし、連れが若者すぎたという反省もあり、やっぱり聞く側のコンディションも大事かなと思ってたので、今回は誘う相手を悩んだ。
チケットを取る時は、戦争の後の荒野的なイメージしかなかったので、元ドイツのパラシュート部隊にいたエンジニア誘おうかと思ってたんだけれど、エンジニアクラスタでは、うっとりとした時間が流れないので、18年ほど前にある旅行で知り合った友達に声をかけた。
当時の私はたしか、心に体がついていけなくてボロボロで、彼女はイタリアにオペラの勉強に留学するって言ってる透明感のある学生だった。
あれからそれぞれの全く違う道を進み、私は心に脂肪をつけてダメな自分を飼い慣らせるようになり、彼女は深みがあって誰の心にも響くアリアを歌う。2人とも成熟したと思うし、歳をとるのは悪くない。
結婚したというニュースを聞いた後、しばらくぶりにメッセージを書いたら、「練習があるから遅れるかもしれないけれどいい?」と返事が来て、彼女のゆっくりとした優しい声で、脳内再生された。
要件しか書かない私のメッセージは「石井ライブ、ダイバーシティの方、ドレースコードは白かベージュ」と戦時中の電報のよう。
それでも、ライブ開始後のMCタイムで客席に案内されてきた彼女はちゃんと伝えてあったドレスコードだったから、すばらしい。
短文か長文かに偏るのは何秒で読んでほしいというのがあるから、しょうがない。これも一応は考えて分割する予定だったりしたけれど、そもそも書きにくいし読みにくいからどうでもいい気がしてきた。
しょうがない。あれ?仕様がないってこと?と変な発見をしたり脳内はいつも脱線しがち。
ライブは、歌単体であれば、CDとか、喉とか、もっと良い調子の時もあるんだろうし、演出側の失敗の有無で変わることもあるかもしれないけれど、全体的に何が善し悪しを決定づけるのかは行かないと分からない。ただ、この日はなんだかすごく客席の待ってました感が強かったと思う。それに包まれるように石井さんの緊張がほどけていく感じがした。
人の緊張感を受信してすごく緊張することは人生を通じてほぼ無いけれど、石井さんは例外で、生放送を見てるレベルでも伝わるから、影響を与えやすい人なのかな。おそらく天性のもので、Charismaの引きつけられる感じとは真逆のベクトル。たぶん言葉を知らないだけで、そんな能力を指す単語があるんじゃないかと思う。雨上がりのにおいに「ペトロコール」という単語があるみたいに。テレビに出てる人ってそういう特殊能力を持っている人が多いんだろうな。
今回は、前回のダイバーシティよりのときより、歌を知っていて聞く準備のできている観客と、リラックスしている様子の石井さん、バンドの雰囲気もふわっとした…そんなちょっとした違いで前回とは全く違うやわらかい色に見えた。
前回のステージでは、一つひとつの音の響きが際立ってたのに比べると、今回はメロディと歌詞が一緒になって、全体的に空気が震えるのを身体で感じながら楽しんだ。
感覚の近い人といるとその空気感も共有できるので、隣にいる友と思わず目を見合わせてにんまり。恋人かよ!みたいな。この辺は同性ならではかなと思う。
本編終了の時には既にキラキラになってた彼女は、
「米米を子供の時テレビで見たときに、すでにオジサンだったの」
と囁く。
そうかも。小学生に30すぎはオジサンだよね。うん、うん。
「石井さん、すごーく素敵だね、歌も色気も、衣装もいまきっとピークだよね」
と興奮冷めやらぬ様子。
うん、うん。今一番Hotだし、響きそうな人と見たかったら誘ったんだよ。結婚おめでとうだし。
「実は今ね、まだ安定期じゃないけど、子供がいるんだ」
なんと!だから、スタンディングじゃなければっていってたんだね、おめでとう!すごいミラクル!
「今日は誘ってくれてすごくうれしい。ほんとにありがとう。次も誘ってくれる?」
はーい、またいこー!みたいな。
オリジナル曲がとても気に入っていたみたいで沢山話をしてくれた。
砂漠の中に見えるオアシスは、こんな時代に逞しく育っていく子ども達なのかもしれない。我が子は、砂漠にする側なんじゃないかと不安になるが、それはさておき。お腹のなかで、ライブを聴いてるというのはちょっと羨ましいし感慨深かった。
彼女のFacebookには、初めて聞いた石井さんのオリジナルとカバー曲、ステージについての極彩色の感想が書かれていて、歌の仲間のイイネが沢山付いていた。歌で表現するひとは文字でも表現豊かだなぁと、ほんと周りを幸せにする彼女にニンマリ。
さて、話はライブ後へと。「ふたりはプリキュア」みたいに「ふたり焼肉屋」。ハワイでも焼肉。白っぽい服着てても焼肉。こういうのも皮肉っぽいけれど、世の中はそんなことばかり。
子供ができた。バンザーイみたいに手放しで喜べる時代だったらいいんだけれど、育てる事を考えるとそんな気楽にはいかない。犬を飼うにも15年の覚悟がいるのに(ポメラニアン、「Dance Nylon」 2006)、人はか~な~り、長い。
そこそこいい歳になって目標だったり、やりたい事があると、なんでこの時期なんだろうとかやっぱり考えたりもする。しかも、1番コンデションの良いときに子供は授かる。
今考えても、20歳の安室ちゃんがあの決断をよくしたなぁと思う。その後も「大切な家族や自分の生き方を、安室奈美恵の犠牲にはさせない」(GINGER 2009.06)とかさ、既成概念ぶち壊していく様がロックでかっこいいよね。
あんなかっこよく生きられればいいけれど、普通よりできない事だらけのサラリーマンだから、我が家は犠牲になりまくる。基本的に根性も体力も他人に頼る可愛げも足らない。
ただ、親になるというのは、守りに入るだけじゃなく強く戦っていく姿を示していくことも大事だから熱い気持ちとか忘れちゃダメと思うし、じっと耐えてるのもまた強さだし、人それぞれだよね。
その後、私たちは肉を店員さんが驚くほど食べながら、イタリアの北と南と石井さん、夢と恋の危うさで盛り上がりました。
・・・って何を書こうとおもっていたのか。
そうそう。オアシス。
フランス語だと、オアシースって後ろのシ方にアクセントがつく。
ドイツっぽい感じの人たちは、アディダスがアディダースって後ろのダの方についてて、アメリカ人にバカにされてた。それぞれのオアシス、アディダスがあっていいよね。